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能動的五分間

When I'm gone, take your generator, shock! Raise the dead on your turntable Up, up and away!

―我々が死んだら電源を入れて 君の再生装置で蘇らせてくれ さらばだ!―

©東京事変「能動的三分間」

2012年2月29日(閏日)の日本武道館での公演をもって解散していた東京事変が、2020年1月1日に “再生”しましたね。前回の僕のブログ「博多の森サディスティック」が配信されてから半日後の出来事です。

そもそも僕が椎名林檎ならびに東京事変にハマったのが、確か2年くらい前、スイム練前の更衣室で28松尾に「大上さん、東京事変めっちゃ良いっすよ」とオススメされたのがきっかけです。それまでは、有名な曲を少し知ってる程度でしたが、一通り曲を聞いてみると、言葉では上手く表せないような魅力、カッコ良さを感じて、それ以来ずっとハマってます。8年の時を経て再生したいま、僕はファンとしてリアルタイムで東京事変の活動を追いかけることができるので、これから楽しみです。

さて、1月11日は毎年恒例の新春駅伝が開催されました。

チームメンバーは、1区27坂本、2区28新ヶ江、3区26藤原、4区28倉元、5区26魏、そして6区に26大上という、旬を過ぎた人たちばかりのチーム(平均年齢23.5歳)。

僕はあんまり長い距離を走りたくない、けど目立ちたい、というわがままな理由により全区間で最も短い6区(アンカー)を選択しました。

5区から6区への中継所に向かっている途中、2区を走り終えたばかりのGullsOB剛志さんが

「新ヶ江くん抜かしたよ~」

と満面の笑み。新ヶ江なにやっとんねんと思いましたが、あとでリザルト見たら、シンプルに剛志さんがめちゃ速かったです。恐れ入ります。

中継所付近で27川﨑交通整理員に新年の挨拶をしたり、アップしたりしてたら、5区の魏がやってきて、学生最後の襷リレー。襷って、書けない。襷も牡蠣も書けん広島県民じゃけど、今年はアンカー頑張りますということで、スタート。

去年、3区を走っているので、登りがキツいことはわかってましたが、やっぱりあの坂は嫌ですね。坂で体力のほとんどを吸い取られましたが、平地に入ったところで、整理員のお姉さんたち(KOYUKI、おぐみな、ほのちょ)の応援が聞こえて、体力回復。ギヤが2段階上がりました。その勢いで、体育館前を2段階右折し、ゴールの陸上競技場玄関前が近づいてきたときに、後ろから中学生の野球部の子に抜かされました。しかし、漢大上、大の負けず嫌いなので、必死に追いかけました。

ゴールまで残り50m。両サイドには大勢のギャラリー。割れんばかりの歓声の中を走る大上と野球少年。あの双海でのゴールシーンが蘇る。歓び、悲しみ、楽しみ、有難み、すべてが詰まったあのシーンが蘇る。2019年、大崎上島から始まったビッグフライは、結局、何に届いたのか。

その答えを出す時がやってきた。ゴールテープが見える。ラストスパートをかける。野球少年も負けじとスパート。年齢差約10歳のスプリント勝負を制したのは、大上。2020年もカモメポーズは忘れない。

ゴール後、さすがにちょっとやりすぎたかな~と思いましたが、ゴール付近で応援していたGullsの後輩いわく、「中学生くらいの子たちが大上さんのカモメ見て、『あの人すげ~』って言ってましたよ」とのこと。

これが答えだ。僕が目指していた選手像とはこれだったのだ、と。

いろんなものが詰まった5分39秒のレースは、まさしく“能動的五分間”。五分間でさようならはじめまして。

大会関係者の皆様、応援してくださった皆様、ありがとうございました。

I'm your record, I keep spinning round But now my groove is running down Don't look back brother get it on That first bite is but a moment away

―我々は使命を果たしたと思う しかし始まったものは終わる 決して振り返ってはいけない 任務を全うせよ 幸せな一口目が待ち構えてる―

©東京事変「能動的三分間」

岡山認定で能動的な5分切りができることを願って、新年の挨拶とさせていただきます。

それでは。

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