とある春のただのGuls部員の日常
先に断っておきます。熱が入りすぎて過去最高の長編になりました(笑)。ところどころ流して、または時間がある時にお読みください。
できれば新入生にも読んでほしいなあ。
(ほぼノンフィクションで書いたつもりです
A.M.7:00
昨晩セットした2つの目覚ましの内、スマホのアラームと米炊き上がり合図が鳴って、目を覚ます。
(今日のラン練は確か、ビルドアップ走じゃったな…)
A.M.7:10
もう一方の目覚まし時計のアラームを合図に体を起こした。
朝は音楽かけないと自分の体は動かないように設定されているので、とりあえずSpotifyでMaroon5の「Memories」をかけた。にわかだけど洋楽が好き。
(今度Twitterかインスタのストーリーで1日1曲洋楽紹介やってみようかな。自己満じゃけど。)
洗濯機を回し、トイレと洗顔を済ませ、朝ごはん。
作り置きの味噌汁を温め、ご飯をよそい、おかずに生卵・プロセスチーズをそれぞれ1個ずつ、インスタントコーヒーは牛乳入りで。
お気に入りプレイリストから「Despacito(Luis Fonsi Feat.Daddy Yankee)」が次にシャッフル再生された。
A.M.7:20
専ら見るのはめざましテレビ。
面白いニュースが特に無かったら、録画しておいたやつを観るけど、今日は(水)。昨晩録画した番組は無いし、大好きな「ガキ使」「やべっちF.C.」「相席食堂」は週末に見終わっていたので、音楽を止めて仕方なくニュースを観ながら朝食。
竹村は1人で飯を食う時も、食べるスピードがLSD並み。
A.M.7:40
皿洗い、歯磨き、風呂洗い、身支度を済ませたあたりで洗濯完了の合図。
洗濯物を干した後、愛車のロードバイク(GIANT/TCR Advanced2)で大学へ出発。
A.M.8:05
のんびり漕ぐ。練習以外ぐらいはゆっくり漕ぎたい。
01石田は家が近くで朝よく会うけど、今日は見当たらず。
1人の時はよくボケーっと考え事をする。事故らない程度に。
(そういえば今度あやみちゃん(01原田)が「哲平さんの中でこれだけは大切にしたい”マインド”的なものはありますか?」って聞いてきそうじゃな。それについてでも考えるか。)
「信じてもらった、支えてくれた人・仲間・友達のことは絶対に裏切らない」
これに尽きると思う。「信じてもらった」とか「支えてもらった」とかはすごく主観になってしまうけど。「かっこつけか」と思われても「クサすぎるわ」と言われても、これは曲げない。これが無くなると自分じゃなくなる。
過去を振り返れば、本当に最高の人・仲間・友達に恵まれた二十数年間だったと自信を持って言える。決して完璧じゃない、風変わりでちょっと鼻につく自分のことを最後まで信じ、辛いときは無償で助けてくれた。本当に困っているときは、犠牲を払ってまで側にいて背中を押してくれた。
そんな人たちを自分は絶対に裏切らない。
だからその大事な人同士が、時にいがみ合っている時が一番辛い。
例えば尊敬する先生が大親友を叱っていると、心がめちゃくちゃ痛い。
大切な仲間から「なんであいつなんかの肩を持つんだ」と言われても、理由は複雑すぎて何も言えない。むしろ単純なのかもしれないけど。
正直嫌われてもいいから自分は中立の立場をとって、お互い相手の真意を汲み取って和解してもらいたいと、いつも思う。この時どうするべきなのかは永遠の課題なのかな、と。
ただ、こういう仲間は今でも昔と変わらず、呼べば気軽に相談に乗ってくれる。ありがたいことこの上ない。
福岡にいる世界一面白い人間。
某自動車大企業の工場勤務しとる友達。
1年間中国に行って一番仲良くなったのがスウェーデン人っていう人見知りゼロの幼馴染。
地元の工場で働く男気溢れるカッケー仲間たち。
趣味と話が合いすぎる元チームメイト。
「自分」という人間の礎を築いてくださった先生。
多趣味で人生楽しそうな、教員を目指す奴。
誰よりも情に熱い、俗にいう「ヤ〇キー」(だった)人。
やりたいことをつきつめてクラブ経営の手伝いしとる親友。
今は連絡つかなくともきっと置かれた場所で花咲かしてる人たち。
もう絶対に連絡が取れない友。
全員が自分にとって大事な存在。
ただ自分にとって「家族」はそれを上回る。「家族」を上回る存在はない。親・祖母祖父・姉・親戚・そしてこれから(もしかしたら)できるかもしれない新しい「家族」は、今後何があろうと守る。
あと、世界中の人々全員がそれぞれ「家族」を大事にすれば、ニュースで目にする悲惨な出来事の大半は無くなると本気で思う。加えて「家族」以外の人へのほんの少しの思いやりさえあれば。なぜなら、この地球上に生きる全ての人々には必ず「家族」がいて…。
(あれ、なんでこんなこと考えとんじゃ?)
あっという間にプール前に着いた。考え事をしているときは時が経つのが早い。というか考えすぎた。悪い癖だと思う。
A.M.8:20
28山田さん「ざぁ~す。」
竹村は基本集合10分前には集合するようにしている。広島大学トライアスロン部Gullsの活動第一拠点、プール前(勝手に自分が決めている、第二が部室)には既に28山田さんがマットの上でストレッチポールをコロコロ。
更衣室へ。中には29丸田と01小松、それと01中原が。
01小松「そういえば竹村さん、昨日夕方外周走ってましたよね?……フッ」
小松はGullsの情報屋。将来の職業は探偵、もしくは週刊〇春記者が妥当だと思う。最近車もゲットし、更に行動範囲が拡大。
29丸田「ほんまどこまで人の情報持ってんねん、怖っ、俺も気をつけよー。」
丸は良く言えばGullsの象徴(シンボル)、かわいく言えば29平野と並んでGulls二大マスコットキャラクター。キャラ作り(ディディーコング)ではなく、本当にバナナが大好き。
ランの服に着替えていると、01松本響平入場。すかさず更衣室のコンセントで携帯充電。
01中原「あー、わりー。松本、それ『盗電』って言うんで。」
01松本響「家で充電するの電気代もったいないじゃん。大学には授業料払っとるから大丈夫。」
外に出ると続々と部員集合。基本みんな遅刻しない。と、思ったら市内在住トライアスリート01中吉がダッシュでA.M.8:29に滑り込みセーフ。
A.M.8:30
全員輪になって集合。主将たかし(30齋藤)が最初にちょっと喋る。
タイツ履いとるたかしの足やっぱ長え、けど隣の01磯部の足も張り合うぐらい意外と長い。
30田邊「今日は2000m×4のビルドアップ走です。トラック1周ごとに5秒上げるイメージで走ってください。つなぎは止まらず400mジョグで。A.M.9:00競技場集合でメニュー始めます。」
ランメニューを考えるリーダー(RPL : Run Part Leader)のリョウジが今日のメニューを発
表。リョウジは怪我に悩まされながらもチームのため、というより選手・マネ1人1人に
的確にアドバイスを伝えることができる、ランのスペシャリスト。実力は言うまでもない。
リョウジはGullsの秘密兵器。今はまだ他大に実力が知れ渡っていないのが不幸中の幸い。
今日もかわい…、じゃなかった。今日も気合十分な女子選手と、選手への思いやりが半端ない女子マネ4人組を横目に、ボトルを持って競技場へ。聞いた話、女子マネ同士で選手の観察日記を付けてるだとか。面白そう。
(今年ベリーさん(28山本さん)と28倉原さんが抜けた後、女子部員が新たにたくさん入るとええなあ…。ユーチューバーかつひな(29勝野)と天然かほちゃん(01山田)が温かく迎えてくれて楽しいだろうに。)
A.M.8:40
各選手、自分のルーティンでウォーミングアップ。
竹村は基本2000mビルドアップジョグ(5’00/km→4’00/km台前半)と短距離ダッシュ5本で体を動かし、温める。ウォーミングアップは人それぞれ。
競技場周りをうーたん(01松本佑)が走っている。
Gulls部員の9割が大学からトライアスロンを始めているが、うーたんは高校以前でトライアスロン経験あり。
膝のケガが思うように治らなくとも、できる範囲で練習している。うーたんもランの「ピース」が揃えば化けるはず。
A.M.9:00
競技場で再度輪になり、リョウジが各選手に設定ペースを言うように促す。マネはそれをメモしていく。今日は5周(2000m)の内、ラスト1周のペースを宣言。練習は基本このペース設定を守って行う。ペースが同じ選手は「パック」となって一緒に列を組んでトラックを走る。
01玉麻「3’00/kmで。」
29平野、そして渋々小松も手を挙げる。だいたいランはこの3人が速い。01の2人はライバル同士。どちらも負けず嫌い。
A.M.9:05
01山本「行きまーす…、用意Go!」
マネージャーの合図で各パック間隔を開けてメニュースタート。
竹村は設定ペース3’20/kmでゆうき(30中山)のうなじを眺めながら、後ろを付いていく。
メニュー中はしんどい。そんな時は違うことを考えていたほうがいい。好きなこと、例えば「今熱中していること」とか…。
「研究室の勉強」
勉強は基本的に嫌い、だけど今の研究室でやっていることはおもしろい。
もえさん(28村田さん)に進路や就職のことで相談して、「やりたいこと」を軸に進路や就職を決めるようになった。結果から言うと、現時点で今の研究室を選んで大正解だったと思う。もえさんに感謝(こんな場所ですみません)。並びに研究室についての情報をたくさんくださった26大上さん、魏さん、28倉元さん、渡邉さんにも頭が上がらない(そういえば倉元さん、ブログでまた『倉本さん』って書かれてましたね笑)。
(これ以降は興味ある人のみ見ていただきたい笑。)
簡単に僕の研究室でやっていることを書いていく。ただいま絶賛基礎勉強中。まだ研究室入りたてで序の口しか知らないけど。
この研究室でやっていることを「Gulls」にあてはめることができるが、それがまた面白い。
自分の研究室では、主に「納期や生産量、作業時間、種類などを考慮した上で、どのやり方が工場の生産を最も効率的にするか」を研究している。これを「多目的最適化」という。
Gullsに例えれば、「様々な目標・能力・考えを持つ人(多目的)がいる中で、どの方向・方針でチームを導くのが良いのか(最適化)」を考えている感じ。
これの打開策の1つとして「遺伝的アルゴリズム(GA : Genetic Algorithm)」というものがあるが、これも人の進化や個性を考える上でGullsメンバーに当てはめるとおもしろい。
(ビルドアップ走ラスト4本目が終わりそうなので、この話はこのあたりで。いい加減にしないとブログ字数も大変なことになるし…。興味がある人、是非今度竹村の話聞いてやっていただきたい。)
A.M.9:50
メニュー終了。
やり切った01西岡は膝に手をついてグッタリ。これだけ出し切れるのは努力じゃ身につかない。本当に才能、もしくは育った環境の良さなのだろうか。
次の集合まで各々クールダウン。
01佐野が練習終わりの27小川さんとジョグしている。
選手のためにいつも思考を巡らせている佐野は、不器用なりに学年の隔たり無く色んな人と会話する。むしろ色んな人に話しかけることができるのは器用なのかも。
佐野は今男子マネージャーとしてサポート側に回ってくれている。佐野には色んな夢・やりたいことがあるらしい。きっといつかトライアスロンを完走するのも、その1つだと思う。
それを見て、改めてGullsには色んな人がいるな、とまた考え事をする。
みんなGullsの一員。皆はこのチームが好きでいてくれているのだろうか。皆はこのチームのことをどう思っているのだろう。
それ以前に自分はどうなんだろう。「自分にとってのGulls」ってどういう存在なんだろう。また悪い癖が出てきた…。
「Gullsは当たり前のように自分らしく居られる場所、かつ、自分を変えられる場所」
この2つは相反するところがあるけど、これがまさに自分の思うGulls。
部員全員が部員全員を大事にする。まさに「One for all, all for one.」。ラグビー日本代表が話題になる前、とっくにGullsはそうなっていた。それが当たり前だった。
それぞれの学部の事情や、他に大学でやりたいことはもちろん、1人1人の性格や考えを尊重してくれる。部活と言えど、縛りは少ない。それでいてGullsはチームとして成り立っている。
本気で上を目指す奴、自分のペースでやりたい奴、色んな奴がいる中で、誰もが耳を傾けてくれる。意見をくれる。こんな長ったらしいブログを書くのも(恐らく)見てくれている。だから無理に自分を変えることはしなくて、ありのままでいられる。
高校までサッカーをしていた自分は、それまで特に挫折は味わったことは無かった。プライドも高かった(と思う)。だからトライアスロンを始める時も自信があった。
現実は3種目とも軒並み以下で、スイムに関してはチームでドベだった。それまでの人生、こんなに思い通りにいかなかったことは無かったから、プライドもボロボロだった。らしくない自分の姿に、やめようかとも何回も考えた。
それでも当たり前のように先輩は見守り続けてくれた。段々とその人たちのために速くなりたいという気持ちが大きくなった。得意なものしか手を付けなかった自分を変えた。らしくないけど苦手なものを好きになろうとした。すると視野が広がって、らしくない自分が好きになった。変わることができた自分が好きになった。3種目とも前よりマシになった。
自分が入部した時からGullsはずっとそうだった。これはきっと、創部当初からずっと受け継いだ、もしくは過去の先輩がぶつかり合って出来上がった形(Gulls)だと思う。
でももっとGullsは良くなると思う。自分もまだできるはず。「今までと変わらない自分やGulls」で「自分とGullsを変えていく」ことができれば、とこの半年はよく考えた。言うのは簡単だけど。
田邊「A.M.10:20プール前集合でお願いします!」
リョウジの声でクールダウンを止める。ボトルを回収してプール前の更衣室に戻る。
A.M.10:20
円になって集合し、リョウジとたかしがちょっと喋って解散。
着替えを済ませた部員はゾロゾロと飯or帰宅。
30北島「ゆうき~、すき屋行こ~。」
30中山「ええで。01ですき屋行く人おらん?」
きたじー(30北島)はゆうきが大好き。このように練習後、外食パックができるのが定番。
竹村、今日は大学食堂へ。29平野と向かう。道中に平野にこんな質問をしてみた。
竹村「もうすぐ新入生(02)入ってくるなあ。どんな奴が入ってくるじゃろ?」
平野「ん~…。僕より遅かったら誰でもいいよ。」
今日も平野は通常運転。
こういう何気ない日常が楽しい。こういう何気ない日常が当たり前にあるGullsが好きだ。
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