2023インカレレースレポート
こんにちは、03樋口です。まず先日のインカレを開催して下さった関係者の方々、ボランティアの方々、暑い中応援に来て下さったOB・OGの沢山の方々、そしてサポートして下さったガルズの皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの熱い応援のおかげで最後まで走り抜くことができました。以下レースレポートです。
<レース結果>
Total 2:10:12 (71/114)
Swim 23:52 (83/161)
Bike 1:01:55 (30/117)
Split 1:25:47 (56/117)
Run 44:25 (76/114)
<インカレに向けて>
インカレ予選の巨人化以降、しっかりと反省し(インカレ予選レースレポ「背中」参照)宮島ミドルと日和佐に出場したが脚を攣らずに走れた。しかしインカレの最難関は完走であるため、スイム・バイクに意識を向けることに集中した。スイムは海練を重ねるごとに慣れていった印象があり、玉麻さんの後ろにつけることも増えたので自信がついた。(それ以上に岩月の成長速度に恐怖を感じていたが)スイムアップをこの三人で同時に上がることになればかなり理想的だと感じていた。タイムの目標は22分半から23分半。
バイクは昨年のインカレで恫喝され後ろで立ち上がりを繰り返した結果大人数パックを逃したので立ち上がりを前で行うようにすること、バイク力に自信はなかったが平坦なコースは比較的得意であること、夏のミニトラで30㎞を集団走で39km/hのペースで回せたことが心の支えになった。夏調子を落とすことなく練習できた。
ランはシューズを変えてから飛躍的に実力が向上し、3種目の中で一番モチベが高かった。ブリック練でもその効果を発揮し、もしかしたらインカレで走れたらそこそこ勝負できるのではと淡い幻想を抱く。
1週間前から練習量を調整した。スイムは短くても毎日行った。
<インカレ前々日>
朝、ドラ講組出発前にサポートの方から旗をもらう。キャッチフレーズは「剛翼の巨人」。二つのアニメの強キャラに背中を押される。小松さんの今年は千切れるなよという言葉は痺れた。その後、新種目“ガリアスロン”を拝見し出場したかったが横目に見ながら出発までゆっくり過ごす。昼頃出発し道中最初で最後となるうどんを食す。試走中、中山さんの後ろで千切れかけながらもオールアウトするとストラバのセグメントでうっかり3位にランクインしてしまい、テンションが上がる。夜ご飯はあそこのチキン南蛮。最近は早くカビゴンに料理を作ってあげたいので早く寝れた。
<インカレ前日>
朝、軽く試走して昼はあそこのからあげ。開会式を終え夜はあそこの牛焼肉定食。インカレ選手同士でサポートのみなさんから頂いた旗にメッセージを書き合い、カビゴンのため22時頃就寝。
<インカレ当日>
6:00過ぎ起床。レース開始が13:00で遅すぎるので沢山寝れた。右すねの外側に少し違和感があったのでトレーナー奥しゅんに出前マッサージを注文。脱水、熱中症予防のためポカリ1.5L、水 500mL、OS1 500mLほどを入水チェックまでに飲んだ。食べ物はおにぎりや羊羹でつないだ。アップは1kmジョグ、体つくり、チューブ、ローラー数分。ローラーはアップで初めて用いたが割といいと思う。竹村さんに見てほしかった円陣を慣れた手つきで行い、意識を高める。緊張していたが久しぶりに会う先輩方やサポートのみんなに応援してもらい覚悟を決める。悪い粉と錠剤(アミノバイタルと攣らん←よしおさんから雅人さん愛用との情報を聞いたので!)を飲んで慎吾と入水チェックへ。余裕を持って行ったおかげで今までのレースの中で一番アップができ、スイムの調子が悪くなさそうなことを確認した。
スイム
スタートは右側3列目。玉麻さん、岩月、岡俊、慎吾で固まった。ギリギリまで水、氷を使いシード選手の紹介を聞く。ウェットスーツを着ていないおかげで無駄な体力消費はなかった。ノンウェットへの心配も特になく、いい感じの緊張感が高まっていく。スタート前に「俺最初抜け出すから邪魔だけはせんでね」と後ろの人に言っている速い選手がいて自分じゃなくて良かったと思いつつ、スタート10秒前から心の中でカウントダウンし13時ちょうど、161名が一斉に観音寺の海に飛び込んだ。
読み通り、バトルはほぼない状態でスタート。玉麻さんの後ろにしばらくついたが急にいなくなってしまったので1人で泳ぐ。ブイを確認してもまっすぐ泳げているはずなのに人がいない。左には人がいっぱいいたのでラッキーと思いながら第1ブイまで頑張る。そこからはやや混雑しだしたが、問題なく泳いでいく。1周目のスイムアップで玉麻さんを確認したので安心して2周目へ。実は中山さんもすぐ前にいることが後から判明した。2周目は僕にぴったりつく選手が後頭部を毎回殴ってきて離れてもついてくるので水中でしっかり名前を確認した。だいぶ牽制して泳いでしまった感があったが2周目のスイムアップは15分30秒で、体力的にもまだ大丈夫そうだったので落ち着いて3周目へ。九大の坂上さんがいたので近くで泳がせて頂き、3周目のラストのスピードアップも集団から千切れずにスイムアップ。時計は13時22分50秒だった(ガーミン245で屋外スイム測れないので涙)ので今シーズン最速をマーク。ビーチランをとにかく頑張っているとガルズ3位!、玉麻さんすぐ前にいるよ!の声が聞こえ、これは理想の展開!!と胸を高鳴らせる。
T1
ヘルメットのストラップを締めるのに時間がかかったが、集団を逃さずにバイクスタート、岡D直伝のゴリ押し乗車で集団から5,6人目の位置で公園を抜けた。みんなが靴を履いているのに合わせて自分もビンディングシューズを履き、橋を下る頃にはパックが形成された。
バイク
前の方にいたのでわからなかったが集団の人数はかなり多い印象、しかし思っていたより誰も回さない。バイクまでで出し切るつもりでいた自分はかなり歯がゆい。後半垂れるのが怖かったが、仕方ないので積極的にローテに加わる。金魚の糞してる人いるやろなあ、と思いながらも自分主体のパックはそこそこ快適で何よりテンションが上がる。バイクの折り返しB地点の陽向の前では特に笑顔になった。だんだん巡行速度は上がり、気づけば前の4人パックを回収するところまできていた。そこには見慣れた4文字の選手、玉麻さん!!!まだまだ前半であったが完走をほぼ確信し、一旦冷静になって漕ぐ。玉麻さんによくここまで来たなと肩を叩いてもらい、感動が止まらなかった。玉麻さんが積極的に引いてくれるのでそれに続く形でローテを回す。途中東海の小林選手がブリッジをかけたがついていく人が少なく、効果はあまりなかった。その後声かけもしつつ、数人を回収していると、中山さんが1人逃げしているところをすれ違った。そして間もなく中山さんを回収した。集団の力がかなり大きかったのもあるが、まさかガルズのエースたちと同じパックで回す日が来るとは思ってもみなかったので、嬉しすぎてここで完全にハイになった。この時点でなおガルズ3位、何人残っているが分からないが少し団体順位を意識した。まだまだ回収は続き、スイムアップが2分も速い選手とも並んだ。大集団のまま進み最終周の折り返しからはややスピードアップしたが、前に行きたい浴が出てしまい集団の前方で降車した。反省点は3回ほど落車の危険があったこと、最終周でも気にせずガンガン前に出たこと。本当はランに備えるべきだったがランのことを完全に忘れるくらいその瞬間を楽しんでいた。給水、補給は全く問題なくできたが玄武は給水が全くできなかったらしい。僕にバイクで展開を大きく変えるだけの力があれば、大人数パックを分割させてまた違ったレースができたと思うが、今回は大満足だった。
T2
座って靴下を履いている間に玉麻さんが走っていく姿が見えた。落ち着いて相棒を履き、ランスタート。
ラン
あやのちゃんから全体58位と教えてもらった。今も自分が3位、個人的には良すぎる順位だがチーム的にはまずいかもしれないと思った。公園に大西、よしおさんがいてなんでそこにいるんだと悔しくなった。よしおさんの声を背中に受け、走らなければと強く踏み出した。1kmを過ぎたあたりで、岡しゅんがいて頭が真っ白になった。ここで自分が団体順位に貢献しなければならないと感じた。厳しいインカレの舞台で完走を目的にしていた自分にとって順位を上げてくれると信じていたランナーがいない状況を上手く呑み込めなかった。ペースを上げなければとももを高く上げた瞬間、両内ももに強い痛みが走った。予選の時と同じ巨人化の前兆だった。我慢できるかと走り続けたが1つ目のエイドで完全に攣り、立ち止まってしまった。同じ失敗はもう繰り返したくなかったので深呼吸とストレッチを続ける。途中で岩月が来て頑張りましょうと言ってくれた。岩月が来てくれたおかげで落ち着きを取り戻し、再び走り出した。時間にして約1分、とても長く感じた。坂の前で神社のところにいたはずの橋本さんが先回りして来てくださっていた。脚を攣ったが持ちこたえたということを報告し、また攣らないように庇いながらのペースではあるが、垂れてきた数人を確実に抜き返す。中学校前の竹村さんには僕を見てと言わんばかりに笑顔で返した。立命館OB青山さんのひぐ!という声がよく聞こえた。(予選もインカレも応援して頂きありがとうございます。)どの場所でも応援があり心強かった。今何位かは分からないけど上位3人なら安心して団体順位を任せられるから自分は保険として1秒を削り出すことに専念した。しかし、最終周になっても玄武がこない。バイクでは確認できていたのでランで死んでいるかもしれないと思い、心配になった。去年は千切れた自分を回収し、きついのに前を引いてくれ、頑張ろうとまで声をかけてくれた玄武。1年間主将としてチームをまとめ上げ、自分の競技より周りを優先する優しい人が主将としてインカレでかっこよくゴールして欲しいと思った。少しでも力になればと思い、気づけばあやのちゃんとまいちゃんに“玄武に死ぬ気で来いって言って!”と叫んだ。そこからは自分も気合いを入れ直しスピードも行けるところまで上げ、3人くらい抜いた。最後は念願のハイタッチをして、夢にまで見たゴールテープを切った。
スイムは実力を出し切れ、バイクは想像以上の力が発揮でき、ランも最後までしぶとく粘り、個人成績は自己ベスト、完走、2桁順位、ガルズ5位以内を達成することができました。チームは団体順位6位入賞とこれも達成できました。しかし自分は団体メンバーからは外れた4位になり、幹部からは団体メンバーが出せなかったのが悔しいです。走り始めてから岩月に抜かれるまでの少しの間だけ自分が団体メンバーに入るかもしれないと意識しましたが、それでは遅かったのだと思います。ランには自信がないからと団体メンバーに入ることすら考えていなかったですが、実際スイム・バイクの間は僕が3位に入っていたし、もっと考えてレースをしていれば攣らずに走れていたと思います。完走という大きな壁を越えた今、さらに上のレベルに挑戦するチャンスをもらいました。後輩たちにはこれがインカレや~とかっこつけてしまったので背中を追いかけてもらえるようにもっと頼もしくなりたいと思います。今年のインカレでエース中山さんはいなくなってしまいます。エースが抜けたチームが次年度以降、団体上位から姿を消してしまうことはよくあります。しかし、ガルズには新しいエース岩月や、燃えるインカレリベンジ組、さらに煮えたぎっている05(1年生)がたくさんいるので安心して残りの国体、日本選手権で大暴れして来てください!僕もようやくトライアスロンの面白さがわかってきたところなので今後も競技を続け、さらに速くなりたいです。
ゴール後高校の大先輩、東北大学の柴田さんに声をかけて頂きました。神のような存在ですが来年はもう少し近くで勝負できるようになりたいです。たなそうさんもゴール後お疲れと言って頂きありがとうございました。(写真もありがとうございます!!!)
最後にここに書ききれないくらい多くの方々の応援があって僕は完走、団体6位入賞を達成することができました。本当にありがとうございました。
p.s.
夏の締めくくりはインカレではなくミドルなので、そろそろ動き出します~筋肉痛が治ったらね。03幹部代の幹部引退後の参加率には期待が高まります。
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