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#24 世界デュアスロン選手権

まずはたくさんの応援、支援本当にありがとうございました。出発前から多くの方に声をかけていただきとても勇気づけられました。

以下はレース内容のレポートです。


大会まで

インカレ予選後、後半シーズンの1つ目のレースとして世界デュアスロン選手権があり、8位入賞(入賞が何位までかは定かではありません。)を目標とした。昨年の結果から昨年と1st RUN、2nd RUNを同程度のタイムで走り、1st RUN一緒の選手と同じパックでバイクを終えれば可能性は充分にあると考えた。そのため最低でも昨年の2〜4月あたりと同じ水準で走れる(5キロを3:00/km〜3:05/kmでおす)ようにすること、後半シーズンの中でおそらくバイクは一番強度が高いレースになると予想されることからレースの時間分、想定されるパワー(280w〜300wくらい)で踏める状態にすることを目標とした。

ただ実際のところこの時期にデュアスロンに対応できるようなランのスピードの練習をしたことがなく、他のレースでの目標ペースとは少し離れているため練習には苦労した。暑さも重なり、短い距離に分割して練習を行っても目標強度での練習をできるかどうかといったところだった。昨年世界選手権を経験していて1st RUNのスピード感を知っているだけに調整段階で厳しいレースになってしまうと思っていた。しかし色々な方から声をかけていただきできる準備はしていった。ランに関しては目標としていた状態にまで状態をあげきれなかったためオーストラリアの気候が走りやすいことにかけた。


現地入りしてから

大会2日前に現地入りしてランコースを試走。レースと同時刻くらいに走り日差しが日本に比べて強いことが確認できた。ランコースはスタート直後の登りと海沿いの桟橋のようなコースを走る面白そうなコース。そして思ったより気温が高い。

大会前日の早朝に公式のバイクコース試走。事前にコース図を見て、フラットであるがコーナーが多いコースとだけ思っていたが、直線コースには5箇所ほどのラウンドアバウト(ロータリーみたいなやつ)、何箇所かに横断歩道の凸(もっといい言い方あったけど思い出せません)がありすごくテクニカルというわけではないが不安にさせられるバイクコースであった。さらにレースが行われる16:30〜は太陽が低いところにあって少し前が見づらい区間もありそうで余計に不安になる。去年のイビザの時も石畳のところを走ったりとレース前日にかなり弱気になったが今年もバイクで落車しないか不安になった。落車した時の海外の処置が少し怖いため。午後からは競技説明、オープニングセレモニーがあり今年は時間を間違えてパレードに出られなかったが、陽気なジャマイカ人と1年4ヶ月振りの再会を果たした。

前日はエセ日本料理店で謎のどんぶりを食べた。米を食べれたことは良かった。


大会当日

スタートが16:30のためかなり起床してからかなり時間があり時間を持て余した。いつも前日夜に慌ただしく行うレース準備もゆっくりと午前中に行い、アップを入念に行うことができた。

14:30にホテルを出発し、15:00からアスリートラウンジがオープンへ。昨年はここで並んでアップの時間が減ってしまったが日本チームが一番乗りでスムーズに終えることができた。関係ないが海外勢のサドルは高く、バイクはとても綺麗。気温は28℃くらいあり日本よりは涼しいが想定よりは暑い。海岸沿いの気持ちの良い歩道でアップをした。入念な動き作りやホテルでやったピラティスのおかげでいつもより少し体が軽かった。

スタート10分前に並び選手紹介。緊張もあったが楽しみ、今年もここに立てて良かったという思いの方が強かった。


1st ラン

最初はハイペースなると予想がついたため無理に前について行こうとせず、最後尾になってもいいので余裕を残して走った。ただ集団のペースは日本では中々ないハイペースのため自分の決めたペースでではなく、体感できつかったら下がる、前に行けそうだったら前に行くと決めて望んだ。最初の1キロは自分で2:52。先頭は2:45くらいだったと思う。1キロくらいから徐々にバラけ始めたがまだ余裕があったため前があいたらその間をつめるように心がけて遅れを最小限にとどめるようにした。2周目に入って田中さんやパナマのAcosta選手に離されて、オーストラリアの後ろからきた選手にも抜かされてしまったがここ粘れるかどうかでパック次第ではバイクで前に追いつけると思いペースが落ちるのを最小限にとどめようとしたが3〜4キロの1キロは3:15以上かかってしまった。前後10メートルにそれぞれオーストラリアの選手がいる状況でバイクへ。


T1

あまり覚えていない。シューズを隣の金田さんの方に置いてしまい邪魔になるかもと思ったが申し訳ないがそのままバイクへ移った。


バイク

バイクは5キロ4周回。180°コーナー3回と90°コーナー8回?1st RUNでかなり心拍が上がり乗り出しはかなりきつかった。ここ最近は少し先にスタートした選手をバイクで回収してパック形成という展開が多かったが、前は追えそうになく後ろを待った。後ろから来たオーストラリア選手に前に出てもらったが気を抜くと千切られそうなくらいきつかった。ただここで離されたらズルズルと下がってしまう気がしたため、くらいついた。折り返しくらいでパナマのAcosta選手と合流して3人パックとなった。復路は若干の向かい風でペースが下がり35〜37km/hほどしか出ていなかった。立ち上がりのきつさからあまり前を引くつもりはなかったが思ったよりペースが落ちたため前に行かされるような形で回した。ラウンドアバウト等に不安があったこともあり途中でかなり引かされたが前に出てもらった。2周目に入ったあたりで後ろからオーストラリアのchugg選手がやってきて途中出入りがあったが最終的にオーストラリアのchugg選手、colbrige選手、パナマのAcosta選手の4人パックで最後まで行った。基本的にオーストラリア2選手が前を引き自分含めた2人が後ろにつくという感じだった。chugg選手は結構いいスピードで追いついてきてコーナーリングもうまかったためガンガン引いてくれるのかと思ったがそうでもなく集団のペースはそこまで上がらなかった。余裕度的にはローテに加わりたいところだったが、コースに不安があったこと、積極的に回し過ぎるとコーナーの立ち上がりに足が残せそうにないこと、パック内全員がU23であり1st RUNの感じからこのパック内で1番は狙えそうでそうなればU23でいい順位が取れそうなこと、前には追いつけそうになく日本人2番手以内に入りミックスリレーに出たかったがこの時点で厳しそうなことといった色々な要因からあまり回さなかった。途中90°コーナーのところで急に減速して前の選手が止まったり、落ちてきたオーストラリアの選手が中切れを起こして離されそうになったがなんとか離されずに行けた。だが離されかけても追いつけたということはやはりスピードがそこまで出ていなかったのだと思う。4周回目のラスト残り2km地点あたりで左ふくらはぎを攣ってしまいそのタイミングでパックから離れてしまった。おさまってから追ったがその差が埋まらないままバイクは終わった。


T2

1人の状態でトランジ入り。足はきつかったが、1人だとゆっくりトランジしてしまうので急ぎ目で。


2ndラン

同じパックだった選手とはだいたい100mくらい離れた状態からのスタートだった。2.5kmと短いため大きく順位を変えることは難しいが同じパックだった前の3選手のうちの最後尾の選手はなんとか捕まえれそうでそれを目指して走った。微妙なアップダウンが続き中々スピードに乗れず苦しい走りになったが、景色の良さとこの大会に出場するにあたって多くの人に支えてもらったことを考えて最後まで諦めずに走った。ラストの桟橋のところの登りで中々前の選手と差が縮まらず自分の力のなさを感じた。ラストは下りからフィニッシュエリアに入っていくところで下りを利用してスピードに乗り1つでも上の順位をと考えたが後少しのところで届かなかった。


総括

57:41 (8/11) (24/35)

1st RUN 15:42 (6/11)(25/35)

BIKE 32:42 (8/11)(26/35)

2nd RUN 8:09 (5/11)(18/35)


11人の出場ではあったが、目標の8位に入れたことは良かった。ただ、1stRUNで千切れてしまい、BIKEではパックの後ろでついていくだけ、2ndRUNでも前の選手に追いつくことができず、終わってみると何もできなかったという思いがある。昨年世界大会に出て、世界のレベルを知り、今回はもう一度世界選手権に出場することが昨年からのまずは目標であった。今回2回目の世界選手権を終えてもっと世界の上位で戦いたいと感じた。今年でU23のカテゴリーは最後で来年からはエリートのカテゴリーになり出場のハードルは上がるが、競技を続ける限り目指していきたい。そのためにもっとランの力、スピードを磨いてもっと日本の上位に食い込んでいきたいと思う。また、日本にはなかなかないコースレイアウトや大会の雰囲気で改めてトライアスロンの楽しさを感じることができた。レース中のきつさ以外は楽しくとても良い時間を過ごすことができた。今回日本チームの色々な方と話し、自分の可能性のようなものも感じたのでこれからも挑戦していきたいと思う。

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