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#29 日本選手権

お疲れ様です。03の岡田です。

日本選手権に出場してきたので、そのレースレポートです。

 

出場経緯

まず、何で自分が日本選手権に出れるのか疑問に思った方もいると思うので、一応説明しておきます。去年から始まった日本選手権クオリファイシリーズというものです。1年間の指定されたエリートレースで1位のタイムの8%以内でゴールしたら順位の高い選手からポイントがもらえます。自分は日本デュアスロン選手権、国スポリハーサル、インカレの3大会のポイントで出ました。ランキング的には即決ではなく、辞退者が出たためのロールダウンです。今回はニナー選手、小田倉選手、安松選手などが出場しなかったため枠が回ってきての出場でした。

去年の11月の日本デュアスロン選手権で7位で高ポイントが入り(インカレ7位相当)、このポイントだけでは出られないけど、ポイント狙えるだけ狙ってみようと思い、今シーズン後半は出れそうなポイントがつくレースに出て先頭から8%以内を目標としました。ポイントレースが終了した時点では、ロールダウンの枠のギリギリ下くらいかなと思っていて、まぁこの実力なら出ても勝負にならないから来年目指そうと思っていたところ日本選手権10日前に出場できることが決まり、出たくても出れる場ではないので出場を決めました。

インカレ終了後は認定やデュアスロン、来シーズンに向けて練習していました。日本選手権が決まったからといってトライアスロンをやらせてもらえるとは思っていなかったので、大きく練習内容は変えませんでした。ただコンディションは整えて臨みたかったので、練習量は抑えました。

 

大会前日

試走と競技説明会。会場やバイクコースに行くとライブで見ていた光景があり、ここでレースするのかと思うと不思議な気分でした。競技説明会にいくと錚々たるメンバーでした。北条さんを生で初めて見ました。競技説明会後は時間があり、明日はランは無い(最初から完走を諦めていると思われるかもしれませんが、何を間違えても完走は無理だと考えていたので)と思っていたことから、jogはせずホテル近くのプールで40分ほどトライスーツで泳ぎました。また大会出場が直前に決まったこともあり、ホテルがどこも高額だったが、1泊が惜しいほど過去一素晴らしいホテルに泊まれました。

 

大会当日。

バイクコース試走。何周行けるか分からないから試走でしっかりコースを楽しもうと思っていた。それとコーナーも多いコースなので、コーナーのチェックも入念に行った。普段は車が通るところを止めてレースしているし、日本選手権だしで2周試走、1周サイクリング的な感じで行った。

試走が終わり一度ホテルに戻り再度レース会場に向かう時に思ったより暑かったので、ウエット無しかもなと思った。受付が終わりいつも通りアップをした。試泳前に応援に来てくれた中山さん、尭さん、岩月を発見し、嬉しかった。水温が女子のレース時より上がりウエットなしで正直さらに厳しいレースとなるなと思った。普段のレースにはない応援の数、盛り上がり、雰囲気でこの場にどんな経緯であれ出られたことを幸せに思った。今回はスイム力的にある意味どの選手も敵では無いため緊張しないだろうと思ったけど、これからオールアウトのレースが始まると思うとそのきつさに緊張した。

 

レースプラン

最初からハードで泳ぎ1500をレースタイムのベストで泳ぐ。立命の大場くんくらいしか一緒に泳げる可能性のある選手がいないため、大場くんには離されないように。

 

レース LAP

スイムは24:23(59)

on your mark が無くなったスタート形式で危うくフライングしそうになった。スタート大場くんが2つとなりからのスタートだったため、そこは離れずに行こうと思ってついていった。少し離されかけたが第一ブイあたりでは後ろにつけた。他の選手とは2,3回くらいヘッドアップした時点で離された。まぁそうなるだろうなと思ってはいたが。1周目はそのまま大場くんについて泳いだ。途中でウォッチを起動させるのを忘れたことに気づいたが、タイムを気にするようなレースではないのでまぁいいかと思った。レース前はインターバルをサークルギリギリで回るくらいのきつさで行こうと考えていたが、そこまできつくないのか?出しきれていないのが?そもそも長い距離をowsで押していく練習していなかったからなのか?分からなかったが2周目はもう少しあげようと1周目を終えた。2周目入る時に前を見たら思った以上に前に誰もいなかった。2周目は第一ブイに行くまであたりで大場くんの横に出て前に行こうと考えてたが、並泳の状態が続き、少し泳ぎにくかったので再度後ろについた。岸に戻ってくるところはブイが微妙に見にくかった。ラストは少しペースが上がったように思う。

 

T1

タイム表示を見ると24:30くらいだった、今シーズンノンウエットで1500mを泳いだのが今回含めて3レースあったが、全て同じくらいのタイムであり、がっかりだった。ここ最近プールスイムでは良い感覚を得ていたが、そんな簡単な話では無かった。バイクをとって飛び乗りする前に止められた。ラップされるとは思っていたが、思った以上におよげず、バイクに乗せてさえもらえないとは思っておらず力の無さを感じた。

 

今回、レースに出るに当たって、レースに出て、その後自分がLAPされたレースを見て、2年生の時のインカレと同じようなことを感じた。日本選手権には昨年のインカレが終わり、大きな目標が欲しいなと思っていた中で、大学院まで競技を続けるつもりだったため(トライアスロンのために院進するのではなく)M2くらいで3年間かけて出場できればいいと考えていた。そのためラッキーな形で想定より早く出場することができたが、日本選手権への目標は2年生のインカレの時と同様に特に無かった。レースに出て、もっと行けると思っていたが、バイクにすら入れてもらえずに終わった時は悔しさというよりもこれが実力だよなという納得の気持ちが強かったのも2年生の時のインカレと似ている。それでもあの日本選手権のコースを走る選手達を見ると自分もこのレベルに達したいという思いを今回同じスタートラインに立ち強く思った。2年前のインカレでも同じことを思い、その想いが少しは自分を強くしてくれたと思う。日本選手権は実力的に出るだけで十分だと思っていたが、実際に出て何も勝負ができずに終わるとお台場の舞台で勝負したい、完走したいと思った。来年日本選手権に出ることでさえ実力的に厳しいものがあるし、出ている人たちはトライアスロンにかけている人達ばかりで、インカレ完走を目指すのとはわけが違うことは分かっているが、本当に上を狙って競技をできる限られた時間の中で目指したいと思う。トライアスロンは生涯スポーツ(自分がやり続けるかは別として)だとしてもエリートのレベルで戦う挑戦ができるのは今だけだと思うので、今しかできない、誰もが経験できるというわけではない経験をトライアスロンを通じてしていけたら例え無謀に思えることでも無駄にはならないのかなと思う。

 

また日本選手権に出場して、いつも以上に色々な感謝の気持ちを感じました。今回出場権を得ることができた3大会、それ以外含めて、輪行すると分かっているのに輪行バックを買わずに色々な人に貸していただいたり、駅まで送迎していただいたり、自転車を運んでいただいたり、大会にサポートとして付き添っていただいたり、自転車を整備してくだっさたりしたことを始め、全て自分1人ではスタートラインにつくことさえ叶わなかったと改めて感じています。また出場が約10日前に決まったにも関わらず、応援メッセージを用意してくださったり、応援のお声を色々な方からいただいたりしてとても勇気をもらいました。特に現地で応援してくださった方々は中々経験したことのない雰囲気の中でとても嬉しかったです。学部4年間の間に、色々な人に支えられ、色々な人について指導していただき、色々な人に練習していただき、出場経緯はどうであれ1つ成果を見せられたことは良かったことなのかなと思っています。まだ自分が目指す姿とは遠く、この4年間で「スイム」という言葉に翻弄されそれは変わることはありませんが、スイムでレースの結果が決した舞台を大崎下島→観音寺→お台場へと移せたことは数少ない誇りです。そして日本選手権開催にあたり、運営していただいた関係者の方々、本当にありがとうございました。素晴らしい舞台でした。普段自転車を思いっきり漕ぐことができない場所を規制してのコースで大会の規模を感じました。バイクコースを楽しめなかったので、また楽しみに行きます。ありがとうございました。

 

ここで完走した松浦さん、中山さんは改めて人間ではないと確信しました。お二方が人間であったと思えるように精進して行きます。

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