#34 ワールドトライアスロン・マルチスポーツ選手権(2025/ポンテベドラ)
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お疲れ様です。03の岡田です。デュアスロン世界選手権に出場しましたのでそのレースレポートです。
今回も沢山の応援、メッセージ、支援等ありがとうございました。改めて世界選手権という場に自分の力ではなく様々な方の力添えがあり出場させていただいているということを感じました。感謝申し上げます。
レースまで
2月のカーフマンでエリートで3位に入ったため、今年も世界選手権に出場できる権利を得た。出場するかは少し迷ったが、3回目だと言っても簡単に出れる場所ではないこと、金銭面の目処がある程度たったため、出場することにした。少しのんびりしすぎてエントリーの手続きや渡航の手続きはギリギリになった部分もあったが問題なく行った。
昨年のオーストラリアでの世界選手権は調子が良くなく、自信を持った状態でスタートラインに立つことはできなかった。一昨年出場して、出ることを目標にしてそれが叶い出場した昨年。1stRUNで離されてまともに戦うことができなかった。出場だけではなくしっかりと勝負することを目標としてこの1年間は1stRUNで戦えるスピードをつけることを意識しながら取り組んだ。練習のタイム、認定のタイムからして過去2大会よりは上がっており、昨年より自信を持ってスタートラインに立つ準備ができた。
3回目の世界選手権ということもあってか、現地についてから試走やブリーフィングなど落ち着いて臨めた気がする。バイクコースは自分にとってはテクニカルな部分が多く、毎年試走後は帰りたくなるが、今回はなんとかなる気がした。レース前はここの1stRUNで集団に着くためにラン練をしてきたのでここ最近のレースの中では一番緊張した。スタートの選手紹介の時にまぁ正解だったか分からないけど出場して良かったと思った。
レース
1stRUN 5キロ 2.5キロ2周回 15:27
スタートはコーナーが多いレイアウトで左右に曲がるためコーナーで走力以上に離されないために真ん中からスタートした。同じ日本代表のれおさんが隣からのスタートだったためしっかりとついていこうという感じだった。
スタート直後はハイペースで50人程のスタートということもあり、押されつつ転倒はしないように注意した。当日は18:30スタートでありながら白夜であり少し暑さもあった。自分のコンディションは良かったが、スタート直後から動きは固かった。岩月は調子良さそうだった。ヨーロッパ開催だと力のあるヨーロッパ人が多くスピードが速いため集団は逃さないようになるべく前について差を開けないことを意識した。コースはポンテベドラの旧市街地を走る面白いコースではあったが軽いアップダウン、日本のレースではあまりない路面状況だった。起伏があるのは分かっていたがもっと変化走などしておいた方が良かったかもと思った。ハイペースではあり、きつさはあったがこのために練習してきたので、ここで離れたら意味がないと思い必死についた。1周目の2.5キロが終わり2週目はさらにきつかった。集団には岩月や文也さんがいたり、レース前にバイクがかなり強いとマークしていたイギリスの選手がいたためここで離れてはダメだと思い、かなりフォームは乱れていたが何とかその集団でラストまで行った。少し気合いで集団の前方に出てトランジで遅れないようにした。タイム的にもう1つ前の集団で走りたかったがこれが実力だった。5キロ15分を目指してきたがコースレイアウト的に厳しかった。
T1
少してこづったが大きいマイナスにはならず、集団には残れた。
バイク 30キロ 6キロ5周回 47:39
乗り出しからハイペースだが、ここから離れなければ良い位置で2nd RUN入れると思いついた。コースはトランジが陸上競技場でラウンドアバウトのコーナーと軽い1キロくらいの登り降りがあり、再び陸上競技場に戻る周回コース。1周目の登りがかなり速く、パワーは忘れたがかなり踏んだ。ここが唯一集団の前に位置できるチャンスだっただなとは思った。まだ千切れるほどではなかったが、中々集団の前方に位置を変えるタイミングがなく、10人ほどの集団で前数人で回し、回す程の力もなかったため終始最後尾で離されないように耐えていた。横断歩道のダンプや日本とは違い路面がそこまで綺麗ではなかったため終始休むところがなく常にプッシュしているような印象だった。それでも2周回目までは千切れる気配はそこまでなかった。3周目に入り、微妙に前と差があき必死についた。このままついても2nd RUNは走れないがそれを忘れて踏んだ。レースで3本の指に入るきつさだった。詳しいことは忘れたが3周目の180度カーブのタイミングで完全に離れた。離されてからはみるみる差が開いていき、ラスト2周回は前後に人がいなく完全に自分との戦いとなった。ふくらはぎを攣ってしまいしっかりペースダウンして、スピードは上がらなかった。力の無さを感じた時間だった。
T2
バイクでかなり足を使ってしまい、走り出しから足はかなり重かった。集団と3分ほど離れて絶望した。
2nd RUN 5キロ 2.5キロ2周回 18:05
前後がかなり離れており、ひたすら単走の5キロだった。その分沿道の方が自分だけを応援してくれてきつい中で楽しさというか嬉しさみたいなものがあった。その辺のカフェで休んでいる人も応援してくれた。これくらいのペースで走りたいとかはもちろん多少あったが、走れる最大限で走ったという感じ。感覚より大崩れしてなくタイムは良かったがそれくらい走れなかった。
トータル 36位
1stRUNもう少し走れたらとかバイク集団の立ち回りとか多少レースの反省はあるが、レースが終わった後、虚無感を一番感じた。一応世界で戦いたいと思い、練習をしたつもりだったが(国立)大学生トライアスリートとして競技する者として、このスタンスでやる者としての限界を強く感じた。別にこのレベルで戦おうと思って競技を始めたわけでなく、このレベルで戦えるようになる環境を強く求めてきたわけでもないが、今のやり方でこれよりも上はないと思った。周りは詳しくは分からないが各国のエリート、プロ級の選手が集まってくる中で平凡な田舎の大学生が戦おうなんて厳しかったとも思った。むしろここまできたのはできた方だとも思う。今回で世界選手権に挑戦できる機会が終わったわけではないが、本当に世界選手権で戦うことを目指すのか出場することを目指すのか、それ以外なのか競技以外のことも考えるとまとまらないところはある。ただ今回合わせて3回世界選手権を経験させていただいた。他のスポーツの競技に比べたら世界選手権、日本代表と胸を張れることではないのかも知れないが、大学生である意味メジャースポーツではないこともプラスして他の人ができない経験をできたことは良い財産だと思う。今回は3回目の出場とあって目新しい感じはしないのかなとか思っていたが、毎回学ぶことが多かった。1番学ぶことが多かったかもしれない。3回目にして何となく世界戦に出た経験を活かすという意味を今は一番分かっている気がしている。
今大会も日本代表のスタッフ、選手の方々には大変お世話になり、色々なことを学ばせていただきました。大変ありがとうございました。文也さんからもう何気なくU23ではないんだからと言われたことが心に残りました。また今回同行してくれた岩月にも感謝しています。後輩の初めての挑戦に少しだけ力を貸せたかなとは思っています。これを次に繋げてくれることでしょう。
ミックスリレーは文字通りレースの雰囲気、コースを楽しむことができた。同時に日本チームとして走る責任を感じた。言語の壁を感じる場面もあり、貴重な経験ができたとも感じている。

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