top of page

阿修羅


三面六臂。


戦闘神阿修羅。

闘う人にある独特の気迫。


AIが興福寺の阿修羅の表情を分析したそうです。

基本仏像の多くは「中立」、感情を示さないものが多いとされたが、

阿修羅だけは「喜び」と「悲しみ」を検知したという結果。


勝手に「怒り」のイメージが強かったものでしたが、

AIからしてみれば阿修羅は表情豊かだった。

阿修羅には人間味があったようです。


年齢は23歳と解析されたみたいで、僕とは同い年のようです。




お久しぶりです。29橋本です。


とりあえずスクロールしてみてください。

さぞ「うっわ、長っ、、、」と絶句されるでしょうが、書きます。


卒論出しても研究室には来ています。来月から実験再開です。

来年度からは広島大学大学院先進理工学研究科博士課程前期物理学プログラムに進学します。

名前が長いので直筆はしたくないです。

今後ともよろしくお願いいたします。


2/25夕暮れ時、研究室から見える大渋滞を眺めながらこの文を書き始めました。

前期入試1日目が終わったようです。


5年前にここにきて初めての前期試験を受けました。

4年前にまたここに来て、試験を受けました。

もう卒業間近とは驚きです。


誰もが同じように苦しめられた1年。

コロナに加えて、試験形態の変化。

なかなかに精神力を鍛えられた後輩たちが数カ月後には入ってくるかもしれません。

先輩になるみんな、頑張れ。



久々のブログ何を書こうかなぁと、Gullsであったことを書こうかなぁと

色々思ったりしたのですが、まだ来年度以降もいるし、恥ずかしいし、まぁ、、、、

ということでいつものごとく最近思ったことをつらつらと書きます。




タイトル「阿修羅」は腕が多いから六刀流は出来るなぁ、という適当なものからでした。

連想の始まりは、2020の振り返りです。


2019年最後に掲げた2020の目標は

トライアスロン・教採・院試、全部こなす、でした。

つまり三刀流スタイルです。


3年の夏まではトライアスロンとその他、でやってきました。


基本部活に全振り、勉強関連は付け焼刃です。

授業の理解は難しかったです。

それでも最低限授業は全出席、レポートは必ず提出、テスト前は準備をしました。


このノウハウが確立されて以降、基本頭の中は部活でした。

それで何とかなっていたからです。

やるべきことよりもやりたいことを優先できていました。


2020になって以降、部活だけを考えられなくなりました。

3年後期の単位取得、教採の倍率など意識し始めると、怖くて仕方がない。


活動バランスの崩壊とキャパオーバーです。

やるべきことの優先順位の確立と活動の選択をしました。

部活に行かなくなったのはその時です。


2月3月は人に会えるような状態にありませんでした。

(その節は申し訳ありません。)


春以降は教採対策に全振りです。

ジョグなどの自主練もやめました。

練習疲れを言い訳にしそうだったからです。


狙ったのは院進学前提、つまり2年猶予有りの教採合格です。

うまくいけば来年から部活ができると思っていました。

2次試験で落ちました。

渾身の一刀流で攻め込んで負けました。

結果に不満はありません、上には上がいて力が足りなかっただけです。

努力は必ずしも実るものではありませんが、努力しないことには実りません。


8月半ばから10日間、とにかく集中して詰めた院試は合格しました。

採点はわかりませんがギリギリだったと思います。


今思えば最初に掲げた三刀流スタイルは机上の空論だったわけです。

強引に実行したところで、結果は中途半端よりもひどいものだったと思います。


来年リベンジのための改善点が見えた、アドバンテージを得られたと思えば、

不合格であっても真剣に取り組むことにつながった良い判断でした。


(2020はレースは無理かと思いましたが、チームTT出られてよかったです。

沢山の方々に感謝です。超楽しかったです。インカレも応援できてよかったです。)



この連想と振り返りから、後輩に伝えられることがあるとすれば、

多刀流スタイルに挑むなら頭を使えということです。

結局“考えろ”なんです。


まずやりたいこととやるべきことの優先順位をはっきりさせること、

次にそれぞれの比重を明確にすること。

そして、「やりたいこと」か「やるべきこと」か、ここでも優先度を明確にすること。


ある活動の比重が大きすぎれば、多刀流スタイルは難しいと判断すべきかもしれません。


自分の体力(活動のキャパシティ)、精神力(思考のキャパシティ)、性格(繊細とか大雑把とか)もスタイルを決める重要な素質です。

人に相談はしてみても、判断はゆだねず、自分で決めることです。


決めきれず悩んでいる間は時間だけが進んでいきます。

僕の昨年2月3月ははっきり言うと苦しいだけで生産性はゼロでした。

判断は早いに越したことはありません。

行動に早く移せる軽快さも素質と言えるかもしれません。


トライアスロンという競技自体、見方によっては、Swim、Bike、Run、の三刀流です。


トライアスリートは常日頃活動バランスが求められています。

得意分野、苦手分野、好きな分野、嫌いな分野。

ここからは優先度の話と同じです。



付け加えて書きますと、

僕の経験からすれば、学部にもよりますが幹部終わるまでは部活に全振りが可能です。

部活とその他です。

曖昧なもの、かつ上に書いたこととは対極にありますが一応言っておきます。


特に幹部時は気持ちが強めになるので、多少負荷があってもできないことはありません。

自分の目標と照らし合わせてみてください。


効率を求めるなら活動の優先順位と比重を明確にするべきかと思います。

体力・精神力に自信があるのであれば押し切ってください。やればできます。


判断の良し悪しは結果というよりは自分の評価で決まります。

いろいろ言っておきながら、未来のことはやってみないことには何も言えません。


実験のように再現性もありません。

一発勝負です、賭けです。

自分の可能性を踏まえて、判断して、あとはやるだけです。



阿修羅みたいに腕が多いところで思考と技量がなければ多刀流は無理だな。

これが複数のことをできるか、という阿修羅の連想から始まった思考のゴールでした。



せっかくなので、連想の続き、闘う人の気迫のことも書きます。


教採対策時に県人会の人からは、「ガチな人」と思われていたそうです。

一歩引かれているような見方をされていたようで、それはそれで驚きでしたが。

勝気が全面に出ていたのでしょうか。


Gullsにも気迫を感じさせる人はいました。

でも、それが何かはわからずじまいでした。

「話かけるな」みたいな雰囲気や表情で人を寄り付かせないものではありません。

いつもニコニコしているような人でも、感じさせることがあります。


「ガチな人」の言葉通り、物事に対してのガチさ、真剣さの表れが気迫なのかなと思います。

意志の強さもそうです。

思っていた以上にシンプルな答えを出したわけですが、僕はそう思いました。


気迫は伝染するものです。

競技力と気迫の有無は必ずしも釣り合わないと思いますが、

強い選手に気迫を感じることが多いのは、当然真剣に打ち込んでいるから、と思えば納得できます。


Gullsにも気迫ある選手がもっと増えたらいいのかなと思います。

主観として、頑張ってはいるけど気迫を感じさせる人はまだそう多くないです。


チーム全体で「闘う人」の集団を目指せるといいですね。

僕も何か貢献できればと思います。




書きたいことひとまず以上になりました。


神話を除いて言えば、阿修羅は自分の目指したい形に近いのかもしれません。




やりたいことがまだまだたくさんあります。

そこは学生という身分に甘んじて、時間の許す限りチャレンジしていきたいです。


とりあえず、3月初めから念願の四国一周してきます。


卒業式がどうなるかよくわからないのですが、どうかまた皆さんと集まれますように。

おわり





追記



幹部の皆さんをはじめとして、チーム運営を考えるきっかけになればと思います。


「怒り」と「恐れ」をメインに感情と言動、役割などについて。


語気が荒いかな、と思わせる場面をたまに見たり、聞いたりします。

会話者同士の関係性、性格にもよると思いますが。


繊細な人は割と語気の変化に敏感だったりします。

語気の強い人が怖くなると、そこでコミュニケーションが減ったりすることもあります。


「いつもこうなんで」とは言わず、たまに言動を振り返るのがよいです。


他人といる中でどうしても不満は生じます。

変えてほしいところもあると思います。


「怒る」のではなく「叱る」

「怒られる」のではなく「叱られる」


「叱る」「叱られる」関係性が築けたら、全体のレベルアップにつながるかと思います。


「怒る」はフォローなく突き放した非難に近い感覚です。

「叱る」は自省と変化を促すための歩み寄り・提案、そんなイメージです。

人格を否定、攻撃するのはもってのほかです。


「恐れ」による主従関係ができると、どうしても伝えづらくなることがあります。

繊細な人ほど顔色をうかがい遠慮します。


言わないやつが悪い、という風潮はあまり作るべきではありません。

お互いが言えるような環境を整える方が先決で賢明です。

語気が強いと自覚する人ほど、発言を促す方法を模索すれば会話は発展します。

会話の主導権を握りやすいからです。


求める方も求められる方も“お互いが”歩みよる努力が必要です。


言葉が出にくい人も、求められる以上、反応できるように努力しましょう。

考えてもまとまらない時は断片的にでも伝える、わからない時はわからないと言う。

無言は少し厳しいです、最低限意思表示はしましょう。

怖くても勇気を出して。


わざとヘイトを買う、憎まれ口や皮肉をあえて言うのは全体に一気に変化を促すための技術だと思います。

居心地の悪い感情に訴えかけるので影響するのがはやいです。

しかし、かなり難しいはずです。

もっと効果的なやり方はあります。

それでも実行するなら十分な信頼関係があり、性格が熟知されたうえでやるべきです。


中途半端な判断でのヘイト買いは、不信感を買い、崩壊につながります。

「言っとけば伝わるやろ、考えてくれるやろ」では伝わりません。

自分以外の人間を思い通りに動かせるほど簡単ではありません。甘くないです。



感情のコントロールはほとんどの人の課題だと思います。

喜怒哀楽、と言いますが、怒りにつながる感情は不慣れなのに敏感になりやすく扱いづらいものです。




集団へどう適応するか、自分の個性をどう生かすか。

全員に役割があります。

人数が多いというのはチームの強みにできます。


時間が取れるなら、チームメイトが自分に求める変化や役割を聞くなどして自分と対峙する場面をつくるのもいいかもしれません。

過酷な時間になるかもしれませんが。


妥協というと聞こえはよくないかもしれませんが、柔軟性は必要です。

自分を通すことも、他者を受け入れることも同等に大事です。



これまでの後悔、失敗経験など含めここに記しておきます。

伝えたかったことですので、この場を借りて。

一方的でごめんなさい。



今、現状に不満がなく、十分にチームが動かせているのであればそれは素晴らしいことです。

ぜひ続けてください。

やっと練習が再開して活気づいてくるところと思います。

ノンストップで目標まで駆け抜けてください。



また部活行きます。

力になれることはできるだけ応えます。

邪魔にならない程度に。

では。

bottom of page