「共創」
※このブログはアクアスロンくらはしを終えた7月に書いたものです。
書いた時の原文のまま。
29橋本です。
実験中ですが、時間があるのでブログを書きます。
いいデータが取れるかの7割は装置の機嫌によります。
装置の機嫌が悪いと僕の機嫌も悪くなります。
少し前になりましたが、
7/16 に開催された第22回アクアスロンくらはし大会に出場してきました。
今回で4回目の出場となりました。
2017年 Bタイプ デビュー戦・Gulls最下位
2018年 西日本豪雨災害のため開催中止
2019年 Bタイプ 怪我中(足底腱膜炎)
2020年 コロナにより中止
2021年 コロナにより中止
2022年 Aタイプ ブランク明け(1年9ヵ月)
2023年 Sタイプ 大会最長タイプ挑戦
Gullsに入部してから、開催された年は毎年出ていました。
試練のような位置づけになりつつあるこの大会は、自分にとって大切に存在になっていると思います。
今年はこの大会最長のSタイプ(S:3.8 km, R:42.36 km)に出場しました。
フルアクアスロンとして公認されているらしく、国内では唯一かもしれません。
2017年のデビュー戦時に、このSタイプの存在が衝撃だったことを覚えています。
その時から出場したいと意識はしていました。
今年の大会要項にSタイプがあることを確認した時に、参加はIRONMANの結果次第、ということまである程度決めていました。
前回のブログ(2023.07.01「Iron Road」)のおわりに書いた通り、
「挑戦できるのは今年が最初で最後」だと思い、6.29(締切前日)にエントリーしました。
(同日開催される皆生トライアスロンに中山が出ることも頑張れそうな理由となりました、中山入賞おめでとう!!)
前まではSタイプ選手は倉橋の体育館かどこかで前泊でしたが、今年はそれもなかったので家でしっかり寝ました。
6月末から、体調が安定しなかったこと、急に暑くなったことは不安材料でした。
Jogを再開してみても、10km走り切れないこともありました。
とはいえ準備しないと完走もないので、午前中(レースの時間)に走れる距離だけ走る、夜はお湯に浸かるなど、7月以降暑さに慣れるために最低限をやってみました。
結果としては、この最低限が当日に生きたかと思います。
レースは無事完走することができました。
「やればできる」「やればできた」をまた一つ増やすことができました。
以下、レースの振り返りです。
Swim (3.8km)1:16:12 (7)
Run (42.4km) 4:11:38 (6) ※トランジ含む
Total 5:27:49 (4/15) 男女総合4位入賞
当日は3時50分に起床。
朝食をとり4時半に家を出発し、会場には5時40分に到着。
駐車したら隣だった23相原さんにご挨拶をする。
会場はスタッフ・ボランティアの方とSタイプ参加者と思われる方が数人。
6時過ぎに選手受付をして、ゆっくりしていたら27坂本さんと01石田が来た。
一人寂しくスタートせずに済みました。ありがとうございます。
27坂本さんと。
ウォームアップをする気は最初からなかったが、本当に何もせずスタートの時間になってしまう。ウエットを着てから一度も入水もしてない。スタート前に相原さんに再度挨拶する。
・Swim (3.8km) 1:16:12 (7)
1200m(逆三角形500+200+500)×3周回 + 200m。
1周目。スタート直後に2,3番目の位置を確保。好ポジションに浮かれていると最初の500mで離されてしまい単泳に。そもそも選手が少ないのでこうなることは予想していたが、岸に向かう500mで問題発生。全然ブイが見えない。少し前を泳ぐ人たちのキックの泡を目標にして何とか1周目を終えた。
2周目。入水時に4人くらいに抜かれる。ドラフティングを試みるも、思ったように進まなくて行きの500mを終える前に千切れてしまった。一人だと相変わらずブイが見えないので置いていかれた集団の水しぶきを眺めながらなんとか2周目も終了。上陸時にGullsの人が何か言っていたが、聞こえなかったり、見えなかったり、イライラしてたりで「え?なに!?聞こえんし見えん!」と雑に返す。強く当たってしまったことをお詫びいたします。
3周目。完全に単泳となり投げやりな気持ちになりつつ、淡々と泳ぐ。ブイが見えないときは立ち泳ぎをして探したり、ゴーグルをとってみたりした。首の後ろがウエットで擦れて痛くて首元を広げたりもした。かなりの回数止まった。何番目からわからないまま上陸し、追加の200mを泳ぐ。ロープが直線に張ってあり、それに沿って泳ぐだけだったので、プールで泳ぐように泳いだ。めちゃくちゃ泳ぎやすかった。
・トランジション
上陸して、そもそも左目が全然見えてないとわかった。コンタクトレンズが取れた。レース中では初めての経験。目の前に田川さん(岡山)が立っていて、話しかけてくださったが「左目が見えません、どうしましょう」と聞いてしまった。申し訳ありません、まずは1年ぶりの「お久しぶりです」を言うべきでした。会話の相手をしていただきかなり落ち着きました。
トランジを短く、というIRONMANの反省を全く生かす気もなく、左目をどうしようか考えながらウエットを脱ぎ、段差に腰を下ろして足を拭き、靴下とシューズを履く。水を飲み、アミノバイタル(赤)を摂りながら考える。一応メガネとコンタクトの予備は置いていたので、落ち着いてコンタクト挿入チャレンジをしてみると一発で決まりテンションが上がる。準備ができてしまい、留まる理由がなくなってしまったので、嫌々ながらトランジエリアを去る。
01石田が渋る様子をしっかり写真に収めているが、これはパフォーマンス1割、本心9割。
・Run (42.4km) 4:11:38 (6)
Start~10km
会場の松林を出て、いつもは左に曲がるところを右に曲がり長い勝負が始まる。走り出しは快調。8時過ぎとまだ時間が早いためか、海岸沿いのためかあまり暑さを感じることなく10kmくらいまで難なく進む。ここまでに3人の人を抜かした。何回か坂があったが思いのほか余裕があった。
エイドステーションはIRONMANの時のように足を止めて、しっかりと給水を行う。およそ2kmごとにエイドがあったため、危ない状態になることはなかった。今回は水を身体中にかけてもらうことも毎回行った。キャップに水をかけたり、氷をもらってトライスーツ内に入れたりもした。首の後ろがウエットで激しく擦れていて激痛だった。
11~15km
12、13kmあたりから登りが徐々に増え、足が動かなくなってきた。先は長いのになぁ、、、と打ちひしがれたが、この辺りからは登りは歩くことを徹底するようにした。ここから最後まで登りはほぼ確実に歩いた。完走第一優先。振り返るといつの間にか伴走の方が二人になっていた。
(たしか)7個目のエイド(G)で「前に3人通過したよ」、と教えていただいた。入賞は6位までなので何とか耐えて入賞圏内で終えることを目標にした。このエイドの直後から坂が本格的に始まることも教えていただいた。20kmくらいから下り坂ということは聞いていたので、ここを越えられれば何とかなる、はず。このあたりから腕時計の距離のずれがひどくて何km地点かあんまりわかってないため、推測で走る。
16~20km
エイドHの手前で23相原さんに追い抜かれる。ポンポンと軽いリズムで駆け上がっていった。日本トップレベルのトレイルランナー(それもサブエガレベル)の次元の違いを感じた。エイドで止まる素振りも見せずそのまま行ってしまったので意味が分からなかった(すいません)。ここで5位になった。とりあえず歩いているところを見られなくてよかった。
18kmから19kmあたりで登りが終わった。「ここが頂上だよ」と伴走の方に教えていただいた。初めて話しかけられたので驚いた(話したらダメかと思っていた)。標高280mほどであったと思うが視界が開け、確かに景色がよかった。ここで改めて伴走の方に「暑い中ありがとうございます、おかげで不安なく走れています」と伝えた。
21~25km
5kmほど下りが続く。登りが終わって満足感はあったがまだ半分終えていないことは不安でしかなかった。曲がりの多い下りは足には辛かった。
細い道を逆走してくる自転車に遭遇。見た瞬間Gullsジャージの玉麻だと分かった(「応援行くかもしれません!!」と言っていた)。嬉しすぎて声が出た。玉麻ありがとう!
エイドKで玉麻が写真を撮ってくれた。玉麻とも撮ってもらえばよかった。
伴走の方々。Runの最初から最後まで4時間。ありがとうございました。
エイドステーションのボランティアの方々。熱い中、各地点でのサポートと応援、心より感謝いたします。
3kmほど玉麻が並走してくれたので時間がすぐに経った。下りきったところの交差点でBタイプの応援に戻る玉麻とお別れ。エイドLでかなり労っていただいた。難所が終わった。
26km~30km
海沿いの平地を走る。腕時計はあてにならないが、多分キロ5分を切るくらいで走れていたと思う。ここからフィニッシュまで平地に関してはこのペースで走りきれた。意外に身体が動いた。先がよく見える海岸沿いで前に選手が走っていることを確認した。差が7~800mくらいあるかなという感じ。
31km~Finish
小高い丘が徐々に増えるため、歩く時間もまた増える。後ろに人も見えないので急かされるようなことはないが、できれば前に追いつきたい。曲がりも増えて先が見ないので差も分からなかったが淡々と進む。Aコースの折り返し(エイドO)に着いたとき、完走できると思った。
エイドPで前の選手にかなり迫っていることが分かった。気持ちがはやるが、登りは一貫して歩いた。エイドQの手前で前に出ることができた。38kmくらいで4位になった。よく踏ん張ったと褒めたい。
Bタイプコースにある最後の丘も歩いた。「登りはこれで最後」と伴走の方が教えてくださった。丘を越えて会場の桂浜が見えた時に心底安心した。やっと終わる。ここから残り約2kmは平地だったが何度か足が止まった。沿道の方、スタッフや警備員の方に「お帰りなさい!」と迎えていただいた。会場の松林に入る前に伴走のお二人にお礼を伝えて別れた。
4回目のフィニッシュもしっかりガッツポーズをして終わった。が、雅人や坂本さんが「見てなかったからもう一回やって!!」と騒ぐので、フィニッシュゲートの前に戻らせてもらった。アンクルバンドをスタッフの方に返して、もう一回フィニッシュ。大会関係者の皆様、ありがとうございます。写真は01石田に代わって、応援に来てくれた01赤木が撮ってくれた。
やらせのフィニッシュ。アンクルバンドがない。
レースを終えてみて。
いい挑戦ができたと思います。やってみるものです。
先月のIRONMANよりかなりタフでした。
これを完走出来たらロングは行けると思いました。
JTU登録者なら今年はエントリー費10000円。
3.8km泳いで、マラソン走れるのに、マラソン大会と費用はあまり変わりません。
それに夏にマラソン走れることもなかなかない。
ぜひ皆さんにもチャレンジしてもらいたいです。
僕はもうSタイプは出ません。絶対に出ません。
最後に2つ感想を書きます。
1つ目。
この大会の良さを感じることができたことです。
初めてSタイプに出て感じたことは、この大会の異常なまでの手厚さでした。
特にSタイプはエントリー費が安価すぎる気さえしました。
エイドステーションは19か所のうち14か所がSタイプのコース上。
わずか15人の選手のために、それ以上の数のボランティアの方が各地点で待機しています。
自転車の伴走の方は最初から最後まで、各選手に一人ずつ付いてくださいました。
大会運営が病院(森本医院様:森本先生)ということもあるかと思いますが、安全な大会を作ってくださいました。
2つ目。
Gullsを通じて繋がれた沢山の人とレースで会えるのは純粋に楽しいです。
そして嬉しいです。
(自分がAに出なかったので「OB大乱闘的なものしたかったのに」と電話口で雅人にぼやかれた。)
今年もGullsの一番最後にフィニッシュで迎えてもらったこと、
デビュー戦の時と変わっていませんでした。
フィニッシュ後集合写真。LUMINAの方が撮ってくださいました。
(後列左から : 齊藤先生、27坂本さん、谷本くん、コーチ松浦さん、29丸田、27小川さん、29平野、筆者、30たかし、前列左から:01赤木、01玉麻、01石田、01山田、30田邊、23相原さん)
日本には日本の、ローカルレースにはローカルレースのよさがあります。
たくさんの応援が響くレースもいいですが、
ところどころで応援してくれる方の声がはっきりと届くレースもいい。
挑戦の一歩、応援の一歩、感謝の一歩。
トライアスロンは想いを交える共創のスポーツだと感じました。
また書きます。
2023.07.2829橋本サトシ
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