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「Load To T2」

  • 6月17日
  • 読了時間: 11分

「君は何をしているの」8:19


05西井からのLINEが届いていた。


自分でも何をしているのと思った。ただ,この時はもうバイクにまたがっていた。前に進むしか道は残されていなかった。




お疲れ様です,05の山本です。

因島のインカレ予選を終えた1週間後の6/15に五島長崎国際トライアスロン大会(バラモンキング)に出場しました。時間がないので,簡単に記録します。


前回のブログにも記したように,今回のレースは所用によりDNSの予定でした。ただ,幸か不幸か,所用の短縮を余儀なくされ週末がフリーに。


これはバラモンキングに出なさいということか。


そう瞬時に悟った後は早かった。両親,予約していた宿の家主の方,遠征メンバー,あらゆるメンバーに連絡をとり外堀を埋めた。

遠征メンバーとの電話では,ガビガビの音声の向こう側で歓声が聞こえた。


6/13 23:00 自宅に帰宅

6/14 0:00 長崎港8:05発のフェリー乗船をめがけて出発


もちろん平日の夜で誰も一睡もしていません。本当に両親には頭が上がりません。僕のフットワークの軽さは教育方針の失敗とも捉えられるでしょう。


無事に6:00には長崎港に到着。福江島に出発しました。




<遠征の経緯>

ちょうど1年前にバラモンキング遠征に参加し,自分もこの挑戦をしたいという思いはずっと温めていた。ただ,時期的に忙しいのではないかという懸念もあり,すぐにエントリーはできなかった。


1月くらいにサヨからバラモンに出ないの??的なLINEが来た。正直一番バラモンに縁がなさそうな人間からの言葉であり,驚きは隠せなかった。自分と橋本さんが行くなら行きたい的なことを言っていて,これは押せばワンチャンあると瞬時に感じた。こういう時の,押せばいけそうの感覚は最近なんとなくある。


エントリー期日が2月末に迫る中,2/25に改めてサヨにLINEするとその日のうちにBタイプに一番乗りでエントリーしてしまった。もう逃げられなくなり翌日に橋本さんにLINEした。思ったよりみんな前向きで2/26には全員エントリーしてしまった。

その後,呼べば大体来る諌山宝洋,サヨが樋口さんを誘って遠征が決まった。


昨年サポートで島中を巡ったので,大体やるべきことはわかっていたので準備にそこまで苦労はしなかった。かなり動きの最適解はわかってきたつもり。



<レースまでの準備>

自分はあくまでショート,インカレがメインのレースであり,ロングは挑戦すること,楽しむことを大事にしていた。練習は部活の全体練をメインに,ショートが速い人がロングも速いので,基本はショートが速くなることを目指した。強いて挙げるならば,少し長めのジョグ,バイク後に走ること,マラソンに出ることくらいをした。


スイムは特別な練習は特になし。


バイクは2月末のグスピ合宿を契機に少しずつ戻していった。グスピ合宿のコースがかなりバラモンキングのコースに近いものがあった。ロングライドは結局1回しか行けず,補給を試すこともほぼできなかった。つぶれることはまずない自信はあったが,どこまで足をためておけるのか,TTバイク勢に抜かれることがないかくらいが不安点であった。


ランは一番自信のある種目になった。昨年11-12月は毎週のようにロングランをこなし,習慣化していた。年末にはOB福田さんとの練習でサブスリーもでき,42㎞走ることへの抵抗はなかった。海響マラソン,神戸マラソン,勝田全国マラソン,どれも悪い感覚はなく,特に勝田はEVO SLでタイムを出すことができ,今後しばらくレースではEVO SLを使うと思う。



<レースの振り返り>

今回のレースは九大OBの清水さんのブログをかなり参考にした。先人の知恵は偉大であり,何事もまずは人のまねごとから始まるので,今回の戦略も大半は参考にしてまねた。

そして清水さんが達成した総合入賞を目標にした。


急遽の参加となったとため,道具の準備は十分とは言えなかった。レース会場のEXPOでジェル,DHバーに取り付けるボトルケージ,トップチューブバックを購入した。これは大正解だった。途中のエイドでボトルを交換する際にも,少なくとも3本以上のボトルケージで回すことは必要になる。導入するつもりはなかったPrecisionの粉も,もうここまでやるならと思って買ってしまった。


予選が終わってから忙しく過ごした1週間で,睡眠不足が不安だった。当日の朝は周りの高級車を横目に見つつ,前日に買ったギアを装備し,あわただしく準備した。ボトルケージとバックをつけるだけでかなりサマになった。



<Swim>(3000m) 50’36 (11)

水温24℃でかなり泳ぎやすい。最初は少しガチャついたが,すぐに抜けた。ブイの位置や形がわかりにくいものの,前の集団の泡を追いかけた。自分と前は少し空いてしまい,自分の感覚のみを頼りに泳ぐ。1回目の上陸で24分台。笑ってしまうほどよかった。2周目は後ろからの2,3人に回収されたものの,いい感じについて泳いだ。いつもは苦しいスイムも,あくまでアップだと割り切っていたためか,おおよそ楽に終えられた。ピッタリ50分くらいで上陸。



<T1>

まだ元気があったので小走りで上陸。シャワーを浴びる余裕があるのがうれしい。更衣室の椅子に腰掛けて,靴下をはいてトライスーツの上からバイクジャージを着た。トライスーツが画になるのかなと若干迷っていたが,ポケットと日焼けのダメージを考慮してやめておいた。更衣室で,大阪で一緒に練習した片山さんに声をかけてもらった。樋口さん,九大の福嗣の姿はさすがになく,クボコは自分の少し後にスイムアップしていた。スイムバックを預け,シューズをセットしたバイクに飛び乗った。



<Bike>(160km) 5’17’44(21)

今回の補給を記録しておく。

・アミノバイタル(赤)×3(327kcal)

・アミノサウルス01×2(247kcal)

・Mag-on×2(240kcal)

・スポーツようかん×3(348kcal)

・エネ餅×2(290kcal)

・Maurten Gel 100(100kcal)

・塩タブレット×3


・ボトル2本(Maurtenドリンクミックス,Precision1500)計1,000ml(約320kcal)

→エイドで水,アクエリアス(180kcal程度)と交換


1,872 + 180 = 約2,052kcal


朝食でご飯400g,バナナ,どら焼き,ゼリーを食べていたため,糖質は十分に摂取できたのではないかと思う。


補給の種類を分散させることはかなり重要だと感じた。ジェル・ようかん・エネ餅で食感や味が異なるため飽きが来るのを避けられる。特に自分のお気に入りはスポーツようかんで,食べやすさと味と食感はこの上なくよい。ジェルを減らしてもっとようかんをいれておけばよかったとも感じたが,固形物を受け入れられない人もいると思うのでそこは何とも言えない。


エネ餅も人によってかなり好みが分かれそうであるが,60㎞と120㎞に2回食べられたのは内臓が疲れていないサインになった。坂でペースが落ちる際に割り切ってもぐもぐした。ジェルの甘さがきつく感じるところでかなりありがたかった。


補給は合う合わないの差がかなり大きいところなので練習することが大切だと思う。ロングに限った話ではないが,お金を多少かけてでも大事なレースに使う道具を実戦形式で使うことは欠かせない。


レースに戻ります。

ロングにおいてどれほどで踏むのかがわからず,序盤はかなり控えめに入った。油断したら気持ちよく踏んでしまうのであえて抑えるくらいの意識で。何人かに抜かれたが,先は長いと言い聞かせて淡々と進んだ。


序盤は気温があまり高くなく,風も穏やかでかなり条件は良かった。前日試走した景色で,アップダウンとカーブを丁寧にこなした。ただ,軽量級が優位になる斜度がかなりきつい坂や,単調な平坦どちらも少なく,真にバイク力が試されてしまう厳しくも良コースだと感じた。


開始早々でトイレに行きたくなる。タイムを考えると行きたくないが,まだ先は長いのでと割り切って30㎞で1回目のトイレ。そこからは嘘のようにペースアップ。水も心置きなく飲む。坂は休憩と割り切ってゆっくりと,下りはエアロを意識してスピードを出して,勢いを使ってまた登るを繰り返す。風はないものの,暑さを感じる場面が多く,顔がほてるような暑さ,ボーっとする感じがあれば,すぐにボトルの水を頭や首にかけるようにした。登りでかけると下りの風で冷えて気持ち良かった。


一瞬折り返しですれ違う区間があるが,そこで他の学生との距離感を確認した。福嗣が速すぎることにビビった。1周目は難なく終えたが,2周目からが本当に辛い。エアロポジションをとると腰とお尻が痛い。泣きそう。DHポジションをあきらめて背中を立てたりブラケットをもったりパッドをもったりといろいろした。再びトイレに行きたくなり,2回目の休憩は何としても避けたかったが,もうどうしようもなくなり,130㎞地点でトイレに行った。残り40㎞の失速が著しく,ここは大いに改善の余地がある。本当に早く終わりたかった。バイクが余裕で一番きつい。Load to T2では泣きそうになりながらいい感じのTTのおじさんと距離をあけて乗って,最後は樋口さんを回収して降車。宝洋から11位?と告げられた。



<T2>

バイクを預け,更衣室の椅子に腰かける。バイクジャージを脱いでポーチを身に着ける。少し休みたい感もあったが,タイムロスを少しでも減らしたいので,ガッツギアだけ飲んで走りだす。樋口さんには置いていかれた。



<Run>(42.2㎞)3’09’43(3)

走り始めは体が重い感じもしたが,ジョグだと思えば気が楽になった。最初の2,3kmを4’20くらいで入れて,そこまできつさも感じないのでいけるところまで押して後は耐える作戦にした。最初の下りでサヨとすれ違った。楽しそう?でよかった。ランコースにはBタイプの人ばかりで自分の今の順位がわからない。とにかくそれっぽい人を抜いては前についているゼッケンの色を確認した。(Aタイプは青,Bタイプは緑)折り返してくる人の数を数える感じ11位くらいな気がしていた。実際に宝洋に確認すると11位だった。前の人の背中は見えず,抜ける保証はないが何があるかはわからない,先は長いと言い聞かせて地道に走った。


どのタイミングかは覚えていないが,20㎞前後くらいで「ああ,追い付かれた,,」と言われ,10位の選手を抜いたことに気づいた。この時からスイッチが入った。見る感じ自分が大きな失速をしなければこの順位は守れそう。ペースダウンしてきて,4’30位をキープす感じだった。このあたりから足を攣る予兆を感じだし,積極的に水を飲んだりかけたりした。ジェルも4つポーチに入れていたが,ポーチが揺れるのが鬱陶しくなり,2つくらい食べた後は残りをトライスーツに挟んで諌山に預けた。


沿道で応援してくれる人が多く,声をかけてくれる人にはなるべく手を挙げたり頭を下げたりして反応した。トライスーツをみて名前や大学名で応援されるとやはりうれしい。エイドのボランティアの人も本当によくしてくださり,受け取れないときもなるべくお礼は言うようにした。エイドには確実に止まり,水とスポーツドリンク,30㎞以降はコーラやバナナも食べて空腹感を紛らせた。どこかのタイミングでエアサロンパスを使ったが,これがよく効き,毎エイドごとに入念に吹きかけた。これがなければ走ることができず,なぜドーピングにならないのか不思議に思うくらいだった。


終わりが近づくと,エイドに寄ったラップは5分を越えたがそれ以外では4分台に収めるように走った。もう景色は覚えていたので,あと少しと思いながら気を張って進んだ。名残惜しい気持ちもないこともないが,本当に早く終わってほしかった。


最後の街に戻ってきたときはもう体が止まらない。気持ち少しだけペースをあげてゲートに急いだ。サヨと宝洋が見えてうれしくなった。ようやく晴れてバラモンキングとなり,メダル,タオル,そして念願のポロシャツを手にした。


<Total> 9’18’03(10)



<レース後>

ゲートの奥にはバナナやコーラが大量に置かれていて,これを片っ端からとって食べた。内臓の疲れは全くない。全員のフィニッシュを見届けて写真を撮った。みんな自分事のようにうれしい。


総合10位は正直出来すぎた結果でビギナーズラックだと思った。直前のコンディションの調整は厳しかったが,ここまでの練習が助けてくれたと思う。このレースを終えてどんな気持ちになるのかを考えていた。もうやりたくないのか,もう一度やりたいのか。去年沿道でみているときから感じていたが,ランコースでは例外なくみんなつらそうな顔をしている。例外なく。ただ,フィニッシュゲートを前にしたとき,


「おかえりなさい!」

「ナイスラン,おめでとう!」


そう声をかけるとみな笑みがこぼれている。泣きそうな人もいる。

これがすべてだと思う。他のロングはわからないが,ここまで皆が等しく心を動かされるレースになるのは,バラモンキングの最大の魅力だと思う。これはレースのコース,ボランティア,島民,選手すべての力の賜物だと感じた。こんな大会はほかに見たことない。今後のことは何とも言えないが,またこの島で挑戦できるチャンスがあるなら,もう一度挑戦したいとは思えるくらいに魅力を感じた。他の大会に挑戦したいという気持ちもあるが,もう一度五島で挑戦したい気持ちも大きい。これはやってみないと,見てみないとわからないと思う。


今回のレースでキントラのエイジ選手権の権利もゲットした。これも簡単には手に入らないチャンスかもしれないので来年でるかもと前向きに考えたい。



次はトビシマスロンとアクアスロンくらはしです。

くらはしはSタイプです。学生のうちにやることは全部やって卒業します。

本命はインカレなので,インカレに照準を合わせつつ楽しんでいきます。

マラソンもいきましょう。


はるとも一緒にどこかいきましょう。



最高の挑戦でした。この遠征に参加できたことに感謝します。

ありがとうございました!

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