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インカレ レースレポ 

まずは応援に来てくださった皆さん、そして04幹部特に遠征係としてスケジュールを全て統括してくださった総司令塔彩乃様、本当にありがとうございました。お陰でストレスなくインカレに集中することができました。本当にいろいろなことがあったこの一年間をまとめていきます.



レースまで

今年のレースナンバーは317。何が覚えやすいかな…さんいちなな、さいな、「災難」………




考えないことにした。

いやいやいや.災難って.もう今年は落車しないぞ.え,今年はパンクするのか…?辛い…そんな余計なことをゴタゴタと考えている最中,実家に帰省して鞍掛峠を登頂し、ふとホイールを確認した際…



後輪にクラックが入っていた.



いやいやいや……え………?

頭の中に流れ出すLemon.何とかしてくれドラえもん.

お店の方には接触の傷っぽいと言われたが心当たりは全くなく、ショックで数日間立ち直れず、バイクに物理的にも心理的にも乗れなかった。ここに来て去年の前輪ネタを文字ってもらったインカレ旗メッセージである「今年は後輪をご用意いたしました」がフラグ回収されてしまう始末(だけに!)(やかましい)。そこで1週間前に、rovalの代わりにDura-ace c60 TUをご用意(ちなみに前輪も…)。一度乗ってみたが非常に硬くて全くヨレない上級者ホイールというイメージを受けたが、平坦の伸びは完璧なホイール。スゴイ.同時に災難レースナンバーの効力も消えて落車やパンクはない、そんな気がした。


仕上がりと練習

大学院に入ってからというもの,常にやることが頭にあり,同時に研究が計画通りに進まないことが多々,自分的には本当に参ってしまっていた(Gullsの先輩方にとってみれば「このくらいで?」というレベルかもしれないが…).全体練にはコンスタントに参加したが,春以降の全体練であまり競技力を伸ばすことができず,夏前にはメンタルもぐちゃぐちゃだった.9月の実家帰省でかなり落ち着いたが,こんな状態で観音寺に行っていたら…と思うとぞっとする.三種目の仕上がりについて,スイムは本当に微妙。バイクが伸びた経験をもとに絶食然り、低強度長時間の練習を増やしたが全く伸びなかった。上半身の筋組成か頻度の関係だと思うが、これに関しては完全に失敗だと感じているので来年は改善。「Bなら完走は固い,Aなら岡田や玄武にバイクで一緒であれば…」レベルにはなっていた。バイクは非常に好調。気温の低下でおよそ200wまでを低強度にすることができ、ガルズのバイカーたちから千切れることはなくなった(ホイールのおかげかもしれないが…)。ランもかなりいい感じ。マラソンシーズンに向けて週50kmを積め、主観的な楽さがかなり増していた。ただ、予選後やインカレの中止を受けた後はミドル、ロングの練習をしてしまっていたため、3種目とも高強度の練習の比率が低く、インカレに対しての特異性が低かった。やはりインカレの出場が決まった時点で責任を持って何よりも優先すべきだったと強く思う。ミドル、ロングでの絶対的な運動強度(相対的ではない)が周囲に比べ低く、競技歴もスポーツ経験も乏しい僕の場合は、そもそも別世界。インカレで闘うには遠く及ばないことは理解しておくべきだった。機材については,暑熱環境ではなかったのでとにかくエアロを追求し,Aero-R1にヘルメットカバー,シールドを付け,トゥカバーも装着(個人的には40km/hで10w弱あったと思っているが,最早気持ちの問題である).また,鏡を使ってエアロポジションは追究だけしておいた(絶対出力が低い自分の最終手段である).


前日

初めての前日移動、n度目かの輪行。以前スポークを曲げた経験があったのでディレイラーハンガーを新たに購入.それにしても荷物が重すぎた(岡田と比較するとかなり軽装であった).移動のハイライトは腹痛に耐えるたまさんと,下バイクジャージにアイマスクで寝るさよちゃん(完全に電気椅子で尋問的なやつを受けている様相であった)。到着後は梱包解除、前日受付(玄武と協力してハイエース組の12レース分エントリーするも手柄を悠に取られた…)と試走へ向かった。チューブラーホイールの為、パンクしたら死の恐怖が常に身に纏っていた。試走では自分の初レース(スプリント2021)と初めて見た先輩方のインカレを思い出し、高揚した。自分が見て感動した景色を、後輩にも見せて感動させたい、と強く思った。試走は玄武とバイク2周+ランの流し。カーブの確認をしたいくらいだったが思いの外玄武がキレキレで、自分が前を引いた時だけ速度が3,4km落ちてしまい,バイク力の差を感じた(向かい風のせいですよ、後ろ着いて回復できました!と言えるのが玄武の凄さである)。その後夕食。中山さん激推しの餃子を食べた(岩月のご両親のお二方、ご馳走になりありがとうございました)。ホテルに戻って就寝。全く緊張はなかったが枕の高さ的にあまり寝付けず。前日は寝れたし、寝れんくても変わらんやろ!と思えるほどメンタルは回復していた.


⇧一番荷物を持ち,翼の生えたNISHII.スプリントオープンTTTの皆さんは彼にお礼を言いましょう.


当日

4:30起床.寝起きはスッキリ.岩月は寝れているだろうか?

5:00出発(自走).小雨でブレーキが利かない.

8:00男子Aの観戦.岩月がすごくいい位置,玄武も回している,岡田はちょっとしんどそう…?と思いきや玄武パックに追いついた!!すげぇ

9:00入水チェック.皆揃って「まずい・きたない」と言っていたが全く気にならなかった。長良川くらいで味もそんなに悪くない(若干一名おいしいと言っていたがちょっと意味がわからなかった)。スタートは中央二列目付近に位置どり。完走できるか少し不安になったが、僕と同じくらいの泳力の岡田、玄武がAで文句の一つも言わずに闘おうとしている姿を見ると気が引き締まった。甘えたことは言ってられない。中四国4位の実力を見せる。


Swim 0:23:14 (116/123)

On your mark…

始まった。エイジレースのような緊張感でかなり落ち着いていた。殴られ、蹴られ,乗り上げられ、脚を引っ張られ(これは初)…はぁ、しんどいな。でもこれはインカレ、インカレ…と思い頑張った。第一ブイまで誰かが背中を複数回いやらしくなぞってくる。ゾワゾワ。広大プールや海練でよく味わっていたので冷静に千切った(後から聞いた話だが大西だったそうです。いやらしいやつ)。

1周目の折り返し手前100mくらいで折り返した人たちとすれ違った。ヤバい、折り返してる人が結構多い…少し焦ったので少しペースを上げ、誰かの後ろに着いた。だが蛇行してしまい距離が詰まらない。前の選手と一定距離で同じペースで進むという最ももったいないことをしてしまった。その後も同じ展開で、ほぼ単走。二周目に入った辺りでずっと後ろに着いていた選手が中切れを起こしていたことに気付く。たいせいさんから去年言っていただいた「迷ったら前に!」が頭をよぎり(着色なく本当です!)、すぐに抜かして前を追う。二周目の折り返しでも同じことがあり前を追う。このときは20mくらい空いており、なんだか前の選手がボーダーのように見え、限界に近かったが必死に前を追った。結局残り10mくらいで最後尾の選手3人?に追いつくことができ,スイムアップ。ひっそりと目標にしていた西岡さん,尭さんと同じくらいのタイムでスイムアップできたが,今年は水温が低すぎなかったからか皆速かった.本当に何か致命的なものが足りてない、できてないスイム。短い距離、急加速、ヘッドアップ、後ろ着きが苦手(逆に君は何が得意なんだ?)。早く解決策見つけて何とかしたい…悔しい。


⇧前にたまさんや九大齋藤くんがいるが後ろには誰もいない…


T1

後ろを見る余裕もなかったがスイムでギリパック最後尾に追いついたことは分かっていたので、ただひたすら前を追う。九大わたっしー、産医大石丸さんがおり、いつもより良い位置で上がれたことはわかった(ギリギリだが…)。「ここ逃すな!!」と彩乃さん?の声が聞こえる。分かってる、分かってるけどキツいのだ💦ヘルメット装着で少しもたついてしまい、青シールドを落とした。まずい僕の3wが。拾って口に咥えたが呼吸ができない。ヘルメットにはめようとするも中々はまらない…仕方なく道端(芝生)にポイした。さらば3w(拾って下さった方本当にありがとうございました…)。乗車地点にはちょっと人が多くごたついていたので、中山さんの教えを思い出し2メートルくらい走ったのち飛び乗り。飛び乗りの瞬間に九大OBの吉原さんに「このパック掴め!!」という風に言っていただき、頑張れました(ありがとうございました!)。



⇧シールドもぐもぐ男.このとき呼吸ができていない.


Bike 01:01:24 (29/123)

走り出しはとにかくキツかった。前にひとり、ふたりが単走、その先に3人がパックを形成。あ、ヤバい展開だ…6、7倍くらいで踏んでもギリ追いつかないような感じで、乗車で詰まっていた後ろ数人も来なさそうなので行くか落とすか非常に迷ったが、目の前の人がボーダーに思えて、このラップされた後のしんどかった一年が思い出され、踏み続けることができた。去年のインカレで岡田に置いて行かれた申し訳なさから、SB練では岡田(自分よりバイク力のある選手)に追いつくイメージを常に持って練習していたが、それが活きたのかもしれない。その時ちょうど玉麻さんが落ちてきたので、シューズを履こうと思ったものの、なぜか併走。玉麻さんシューズ履いてるやん!履かせてや!と思いつつこちらをチラチラ見、無言で何かを訴えてくるたまさん。何ですかね…?お腹痛いのかなと思いそのまま前に出た。そこからは5人、6人と人数が増えていき、10人くらいのパックができた。

2周目くらいに前パックとの距離も近づき(機能してなかったのか?)、20人ほどの大集団が形成。インカレの申し子シュウトノダが居たのでこれは完走できると確信した(彼は本当になんだかそんな感じなのである)。後ハルトがここにいたので、「お待たせ」「遅いですよ」なんて漫画のような会話をした。全く楽ではなかったが回せて楽しかった。途中ハルトが「楽しいですね」と言ってきた。ヤバい、油断している。落車するかも。落車した後の1年間がどれだけ辛いか…と思ったので油断するなと言っておいた。とにかく落車しないよう立ち回ったが、まだまだ大集団での立ち回りは未熟だったと思う。終盤はパックが前後半に分裂した。パック後方で落車に巻き込まれるのが一番勿体無いと判断したので、前でずっと回した。今思えばTAMAさんのようにもっと後ろで休んで良かったかも。飛び降りの瞬間にはたまさんやバイカーが飛び出した。落車が嫌だったので特に変わった動きはしなかったが、非常に勿体なかった。経験不足。


T2

完走がほぼ確定した。感極まるかと思いきやそんなことは全くなく、リザルトに順位を付けるまでがレースと思い,集中を保った。


Run 0:40:18 (75/123)

脚が重い。ちょっと踏みすぎた…でも減速する理由もないので垂れるギリギリを攻めた。途中ハルトを回収、樋口まで追いついた。新しいトライスーツは大和田と秋山に気付かれず、目の前で3度も無視されてしまった🥲。悲しかったが3:40くらいでは走れており、2人を連れて行けたらいいな、と思っていた矢先、樋口が真後ろに着いていたからか、足攣りの神を伝染され(失礼)、樋口がいつも攣っている右前腿がピキ。えっ、これもしかして攣る?と焦りやや減速。直後変なタイミングでブレーキをかけたからか左ハム、左前腿がピキリ。終わった。完全に攣ることはなかったが、この後も何回か攣りそうになり、4度ほど止まって1分以上ロスしてしまった。その間に樋口やシュウトノダを含む4人ほどに抜かされてしまった.勿体無い…最後は脚を引きずりながらスパートをかけてゴール。ゴールの瞬間は1年間の苦労や達成感より、もっと走れた、悔しいという気持ちだけだった。


Total 2:07:36 (77位/完走123人)



⇧渋い表情である


まとめ

今回は課題というより反省点が非常に多いレースでした。自分一人で練習することが多かった上に、インカレ(OD)とは特異性の全く異なるミドルロングの練習を重ねたのは失敗です。ベースという意味ではODの練習に組み込んで良かったですが,ODに特異的な練習もセットで増やすべきでした.ベース練のお陰でレース中の余裕度はかなり上がりましたが、全く他のインカレ選手と同じ土俵に上がれませんでした。自己への相対的な評価(LT1未満で練習してLT1を上げる、等)よりも絶対的な評価(周りと比べて自分のパワーや走力はどうなのか、10kmを全力で走るにあたってどちらがより余裕、ではなくより速いのか?等)をドラレースであるインカレでは重視すべきだったと思います。特に自分の場合はLT1が相対的にやや高めですが,インカレで多くの選手の速度域である40km/h程度に相当する250w~300wを出すためには自分の運動強度はLT2~になります.中山さんや岡田,創意など絶対的なLT1出力が高いような選手ではない限り,間違いなく自分のインカレでの運動強度はLT2前後になるわけで….ここで周囲と比較して,ここの特異性が必要でした.合宿とか行っておけばよかったです。多くの悔いと致命的な失敗への回避に対する恐怖が残りますが、今回は完走できて良かったということにしておきます。とりあえず、1年間よく頑張ったかな。


インカレを完走できなかった以来のこの一年、常に罪悪感を持ち,本当に心苦しく過ごしてきました。しかし、渡良瀬の代替大会とは言えども04幹部代で個人目標としていた「結果を残す」ことができてとても満足しています。今回は合宿等で知り合った多くの方から「来年も期待してるよ!」,「観音寺でまた!」と本当にありがたいお声を多くかけていただきました.もちろんこれからも練習には行こうと思っていますが、少し心が疲れてしまったので、ゆっくり休んで、また気持ちが整い次第、全体練に参加していこうと思います。来年のインカレを目指す、なんて本当に簡単に言えることですが、本当に簡単にはできないことなのでじっくり考えて決めようと思います。ですが、やるからには今回の反省点や去年の苦い思い出を無駄にしないよう、責任と覚悟を持って徹底的に考えて練習、生活します。


幹部のみなさんも1年間お疲れ様でした。インカレ全員完走の目標が達成できてとてもよかったと思います.6位なのが悔やまれる,というような雰囲気だったので,来年以降は5位を目指しましょう.本当にガルズは強くなりました.個人としてはメニューを作ってくれた皆のお陰で完走することができました.77位とパッとしない順位ではありましたが、何とか襷が繋がりましたかね?ね??来年のインカレ枠に貢献できれば冥利に尽きます。今回出れなかった05、06、そして橋本さん。来年は一緒にインカレを盛り上げていければ…と強く思います.そして今後のガルズのアツい活躍と,過去最高順位を獲る過去最強のチームを一緒に作り上げていきましょう!!


ではまた!




p.s.

ホイールの出費が痛悲しすぎたので暫くバイt…隠居します。そして今年のオフシーズンは樋口を見習い、機材に甘えることなく鉄下駄のみを使用します。樋口師匠、そろそろ良いホイールを買ってください…じゃなかった、ご指導のほど,よろしくお願いします

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