パウロの教え
パウロの教えを,皆さんにご紹介.
パウロは,僕が最も尊敬する人物の名前です.
パウロは僕の父親.
パウロの母,つまり僕の祖母は生粋のブラジル人.
つまり,僕にはブラジルの血が流れています.
これまで親しい友人にのみ話していましたが,
僕はブラジル系の日本人3世です.
戸籍上は「竹村カルロス哲平」(ブラジル名:Carlos Teppei Paulo Takemura)
周りに馴染みやすいように,幼少期から署名する際はミドルネームを省いて「竹村哲平」としていたそうです.僕もミドルネームを知ったのは小4の10歳の時でした.家族以外には本名を特に教えなくても良い,とその時母親から言われましたが,ここでカミングアウトします.
ミドルネームの「カルロス(Carlos)」はローマ皇帝の「カール大帝」に由来
ラストネームはサッカーの王様「ペレ(Pele)」に発音を寄せて,「哲平(Teppei)」と付けてくれたそうです.「田中マルクス闘莉王」の「闘莉王」の部分です.
肌がどことなく人より黒いのもそのせいだ,と昔から母親によく言われてました.
でも何より,目が祖母そっくりだとパウロはよく言います.
肌が少し黒いのも,目が祖母に似ているのも僕は何だか嬉しく誇りに思っています.
先日のデュアスロンの帰りに
「今年も日焼けしてるわー,やばいなー.」
っていうのと
「ブログ何書こうかなー」
っていうのと
昔,福岡に家族旅行に行ったとき,ホテルのチェックインで父さんが外国人に間違えられてホテルスタッフに英語で話しかけられていたことを思い出して
このブログの導入を考えました.
このくだらないジョークでも,純粋な02,03達は騙せたかもしれませんねー.
竹村家はバリバリの日本人家系です☺
僕は中学時代,学校の部活動ではなく地域のサッカークラブチームに所属していましたが,そこでコーチをしていたのが,本当の「パウロ」です.
パウロは日系ブラジル人(かブラジル系日本人のどちらか)で基本ノリがよく,練習以外では気さくな人でした.
ただ,練習で同じミスをすると,被ってた帽子を地面に叩きつけて
「オー,メンドゥセィーヨ!!」
とブチ切れられました.多分ポルトガル語ですが,今でもかつてのチームメイト達はこの言葉を解読できていません(笑).
練習中は非常に熱く厳しく,今でもトラウマなほど怖いコーチでした.
中山雅史(ゴン中山,知らない人はググってみてください)が茶髪にしたらマジでパウロなので,テレビにゴン中山が出る度,あの頃の記憶が蘇ります.
毎回の練習前に数分,ミーティング(という名のパウロの訓話)があるのですが
そこでパウロから授かったありがたい言葉を,皆さんに紹介しようというのが今回の本題です.
(小松,もう1000字だわ)
【パウロの教え um】「100円ショップで買えるものは,大したものじゃない」
かつてのチームメイトは何度も聞かされた,パウロの名訓話,100均ディスリです.
「練習もろくにせず,楽して弱いチームを倒しても得られる栄光は少なく,すぐにボロが出るチームだ.必死に努力して,強いチームと渡り合う,勝ち切ることこそ意義があり崩れないチームになるんだ.」
ということの比喩表現です.
これを読んでくれている04の皆,大学は100円ショップ生活にならないようにな!
高校まで続けていた部活動でも,新しいサークル活動でも,語学勉強でも,海外旅行でも,学部順位1位を取ることでも,何でもいいから打ち込んでみて.その1つにGullsを選んでくれたら嬉しいです.Gullsは間違いなく100円ショップ生活にはならないよ.
【パウロの教え dois】「『葬式』サッカーやってんのか!?」
負けた試合の次の練習でよく言われました.思春期を迎えた僕たちが黙々とプレーし,かつ強い相手にビビる&劣勢で声を出さずにいた様子に渇を入れられました.
「コーチの若い頃(ブラジル在住サッカー青年時代)は,試合中声が出てないと,グラウンドを1人裸で歌いながら走らされていたんだ」
という強烈エピソードも(笑).もちろん僕たちはやらされていません.
27さん幹部の年間テーマにもあったと記憶していますが,今のGullsもしっかり声が出るチームになってます.練習中の声掛けはもちろん,最近では年齢・学年をまたいだ意見交換が活発な気がしてなりません.
良いチームです.そこに僕が居られることに感謝です.僕もまだまだ負けずに声を出し続けます.
【パウロの教え tres】「手に入れたものは,しっかり握っていないとなくなるぞ」
湘南の風やET-KINGが歌うラブソングの歌詞にありそうな言葉ですが,正真正銘パウロの言葉です.逆転負けをした試合後やトーナメント戦,リーグ戦終盤によく言われました.
調子が良いとき,余裕があるとき,あと少しで全てが終わる,手に入るときにこそ油断するなということです.昔古文か漢文で同じような訓話を読んだような….高い木に登るときは,降りるときに細心の注意を払えってやつです.
チームで目標としているインカレまであと4か月.今まさに栄光を手中に収めようと練習しているときだと思います.しかしそれも,全員がインカレのゴールテープを切るまで僕たちの物になるかどうか分かりません.上昇気流に乗ってる時こそ,今一度,兜の緒を締めていきましょう.
インカレまで何が起こるか分かりません.ある小説の言葉も借りると
「理不尽なことは,幸せの隣で大口を開けて待っている」
です.
スイム練終わりに,Jukeの隣でトランク開けて待っているのも大口です.
はい,次いきましょう.
【パウロの教え quatro】「不味い芋かステーキ,試合結果が今日の晩飯を左右するんだ」
ブラジルの貧しい環境下で育ったパウロならではの言葉.
この言葉は,先日のデュアスロン後のトランジ練習で同じようなことを30中山が言っていたのでピックアップしました.
「パックを掴もうとする必死さが足りない.もっと勝負所を判断してパックを掴もう!」
パウロの場合は生活が試合結果に懸かっている,そして僕たちが勝負するインカレではパックを掴めるかどうかが順位,またはLAP回避を左右するということかなと思います.
【パウロの教え cinco】「将来,みんな『何かのプロ』になる.だから今やっていることの誇りと自覚を持て!」
パウロの教えの中で最も深いと感じた言葉です.この言葉は,皆が皆,サッカー選手になれるわけではない厳しい現実を突きつけると同時に,「サッカー選手になれなかったら,サッカーやってたのが無駄になるんじゃ…」という思いを解消してくれました.
ここで言う「誇り」と「自覚」は,「やりたい」と「やり抜く」と解釈しています.自分の仕事(やっていること)を評価されてお金を稼いで食っていくことがパウロの言う「プロ」です.「やりたい」という思いが少ないと仕事が続かずお金をもらえません.「やり抜く」という思いが少なくても結果を出せず,これまたお金をもらえません.
学部時代は頓挫することが多く,パウロの教え通りにいかない僕でしたが,僕は今,トライアスロンがやりたくてインカレまでやり抜こうと思っています.大学院生ながら部活動としてトライアスロンをやっていることに関して「誇り」と「自覚」を持っています.
決してそのためにやっているわけではありませんが,社会人(プロ)としてやっていく自信も自然と付いています.
今振り返ると,パウロは僕たちがプロとして食っていくことを見据えて,この言葉をくれたのかなとも感じます.
パウロの教えは以上です.
パウロから学んだ事はまだまだありますが,2014冬季ソチ五輪・女子フィギュアスケートFPで浅田真央選手が起死回生の演技を魅せた翌日の練習,パウロの娘が浅田真央に似ているということだけで,浅田真央のすごさを練習前30分ほど聞かされた話は,また今度にしようと思います.
I have a respect for “Paulo Matsumoto Tadahiko”.
最後に・・・
コロナ渦で経験が少ないながら中枢で指揮を執る02幹部は,どの幹部代も経験しなかったことを背負ってチームを動かしてくれています.普段なかなか伝わらないけど,僕だけじゃなくチーム全員が02幹部に感謝してます.これからもよろしく!
勢いのある03のおかげで未来のGullsも明るいです.まとまりもあるだけでなく,02幹部を支え,01以上のジジババに刺激を与えてくれてます.さらにブーストかけてチームを後押ししてくれ!
01以上は経験をしっかりチームに還元して,なおかつさらに実力を伸ばしてます.合間を縫ってマネさん不足補ってくれる01マネ三姉妹のおかげで,新しいマネさんも入ってくれました.選手もマネも,忙しいのにありがとう!
また松浦アドバイザー(と呼ばせていただきます)・谷本君の力あって今のGullsが成り立っていることもここに記します.練習相手としてだけでなく,知識,意見,高いモチベーションをGullsに提供してくださることには頭が上がりません.このお礼はインカレの結果で返します!
そして何よりOB・OGを始めとした日頃からGullsを応援してくださる皆さん.
先日のGWも多くのOG・OBの方が差し入れ片手に激励に来てくださいました.また最近では他大監督の方がGullsの為に尽力してくださることもありました.
その他,Gulls公式SNSにリアクションをくださる方のおかげで,目に見えずとも部員のやる気が上向きになるのを感じます.今後ともチーム一丸となって頑張りますので,引き続き応援の程宜しくお願いします.
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