top of page

新陳代謝

2 日前
読了時間: 10分

お疲れ様です、03樋口です。まず初めに、インカレの開催に尽力して下さった関係者の方々、ボランティアの方々、応援して下さったたくさんの方々、そしてサポートして下さったガルズの皆さん、本当にありがとうございました。全国で大会の維持が危ぶまれる昨今、一競技者としてできる恩返しは「特大の感謝」と「経済を回すこと」だと信じ、今シーズンは財布にも刺激入れが欠かせません。雨の観音寺でラストインカレに挑みました。以下レースレポートです。




<インカレに向けて>

インカレ予選後、出場した大会は創意と同じバラモンキングとアクアスロンくらはし。どちらもロング系であったが、6~7月はベース作りとしてよい練習を積むことができた。このときは1500TTでベストも出ており調子が良かった。しかし夏休みに差し掛かると全体練とのスケジュールが合わず欠席することが多かった。高強度ブリック練や海練を継続的に行うことができなかったのは、わかっていたがかなり厳しい。しかし、水曜朝スイムと木曜朝ランは毎週参加した。理由は他の院生メンバーが当たり前のような顔でそこにいたから。一人だけ休むわけにはいかない、どれだけきつくても家からプール前までTTをしながら通った。行くと岩月がほめてくれるのもモチベーション維持に繋がった。シルバーウィークはキレを出すことに集中した。しかし、結果的に満足いく仕上がりになったのはランのみで、スイムとバイクに不安を抱えたまま決戦の地へ向かうことになった。


<前日>

土曜出発組のインカレ選手が昨年より増えた。前々日入りも楽しいのだけれど、インカレどころではないくらい忙しい選手も多く、尊敬しかない。試走は創意と雨が弱いうちにササっと済ませた。ハイエース割の関係で昼食のうどんを2回食べさせられかけたが、みんなの麵をすする音で寝てしまった。開会式では鬼が太鼓の上で暴れていたことは覚えている。です。君がシップをくれたので、脚に貼って22時頃就寝。


<当日>

朝起きてシャワーを浴びて体温を上げた。会場では早くから先輩方もたくさん来てくださっていた。あと2時間後にはそっちに行きますねというと、(まだ)来んなと跳ね返されてしまった。03応援隊は変わらずの高出席率で雨の寒さを忘れるほどに心強い。円陣は前々から決めていた後継者に託した。真面目が取り柄だったはずなのにやり方を覚えていないと言われ、仕方なくお手本をすることになった。あとで送られてきた写真を確認すると、どこか嬉しそうにカモメる自分が写っていた。少し眠かったのと60分前のエナドリはお腹にたまるのが不安だったので2時間前に飲み、その直後に20分ほど仮眠を取った。目覚めてからローラー10分、ランドリルとダッシュ数本を入れた。習慣化した早めの移動により入水チェックではスカーリングやバックなども取り入れた。水感はいい感じ。練習で調子が悪くても入水チェックで感覚が悪かったことはない。ピーキングは成功したということか。玄武とは手を合わせ、健闘を祈り合った。



<リザルト>

Total 2:02:53 (73/114)

Swim 24:03 (72/152)

Bike 1:00:47 (57/115)

Split 1:24:50 (85/115)

Run 38:03 (69/114)


<スイム>

右端でスタートする予定だったが、混雑を避けるため九大のスイマーズの隣に失礼した。ふと見ればすぐ近くの日大や早稲田のトップ集団の後ろが空いており、スタート直後はここの後ろの泡をもらいに行こうと決めた。スタート直前、先頭から足引っ張んなよと声がかかる。毎年恒例ではあるが圧がすごい。漂うプレッシャーに胃が縮む思いだったが、周囲の空気が一気に引き締まったのはこちらとしても好都合だった。


しかし、結果は過去最悪の肉弾戦となってしまった。スタート直後こそ予想通り前が抜け出してスペースが開けたものの、最右列の選手も恐らくこれに気づいたのだろう、斜めに進んできたことによりその進路は塞がれてしまった。後半の垂れを恐れて8割出力で入った判断は完全に裏目に出て、激流のような集団の波に瞬く間に飲み込まれた。腕を回す隙間などどこにもなく、息を吸おうとすれば前後左右から足や腰が降ってくる。一瞬岩月とぶつかったが他の人を犠牲にしたことで衝突は避けられた。第1ブイまでの距離が短かったことも災いし、水面で餌に群がる鯉みたいな状態が延々と続いた。1周目終わるまで乗ってくるやつがいて、その愚かさに悲しくなった。第3ブイで躱せたことで何とかまともに泳げるようになった。しかし、ここまでで前の集団と離されてしまった。もう既に外してしまった感は否めなかったが、時計がないため自分がどれくらい外したかわからないのが余計に焦燥感を煽った。


2周目で集団の先頭で泳いでいると、隣から出てきたもみじのトライスーツを確認した。それは岡俊であり、最近の岡俊の泳力からだいたいの自分の位置を把握できた。1人が前の集団にブリッジをかけたが速すぎて反応できなかった。1周目の疲労から2周目は岡俊に引いてもらった。


3周目は絶対に岡俊を引くぞと心に決め、入水直後から出力を上げた。キックを普段のレースより強く打ったからか足が攣りそうになったが、上手く調節して抑え込めた。引いていた集団の後ろからラストスパートがかかり、蜂マークの選手に刺される覚悟で食らいつきスイムアップ。サポートからのタイム報告では23:10。本来であれば1分半は速くスイムアップする必要があった(今回のパックの境界的には2分は上げなければ意味がない)が厳しい展開となった。こうきはしっかり抜け出しスイムアップしていたようで、今後もさらに期待大だ。九大松本君は第2パックに入っており、今回のパックの境目であるここに入りたかったと心から悔やまれる。


<バイク>

頭の中ではバイクは岡俊主体のパックが前を回収していく展開が予想できたので、T1は過去一きついスイムアップからのダートランをかました。トランジエリアを出る際、8名ほど連続で乗車した。その際に九大の福嗣君を発見し、仲間が増えた気持ちになった。岡俊が前2人でペースを上げ始めているのにも関わらず後方は反応できておらず、声を掛けて中切れを防いだ。おかげで最初のスタートダッシュはランクインをもらった。集団が形成されてからはきれいに回そうという声掛けや雰囲気はあったが、実力差が大きく、岡俊の後ろが先頭に出れずパックがうまく機能しなかった。自分は人並みにしか回せなかったがパックの士気は落とさないように意識した。


こうきのパックを回収して巡行が上がり少しマシになったが、既に集団の中で明らかなサボりはいた。それだけは許せないので立ち上がりでは絶対に前を渡さないように立ち回った。大集団での立ち回りでは、前方がブリッジをかけるつもりがなくても後方はかなり踏まなければならない。個人的には折り返し前は毎回半分より前に位置するべきだと思う。ローテに途中で入り長めに引いたり前に引かせたりして時間を調節することで対応できるはず。あとは下手な選手の後ろはかなり危険。その選手周辺で落車したり中切れが発生する可能性があるからだ。後輩たちにはこの辺りのセンサーも働かせながらうまく立ち回ってほしいと思う。強引な感じがして気が引ける場合は、しっかり声を出してパックに貢献することでせこいやつではなくなるので。足が回らなくても舌は回そう。


後半は1分半前のパックまで回収できた。しかし、そこでかなり牽制が入り、クルクルライドになってしまった。(水分、エネルギー補給はここでしっかりできたが。)雨で考えることが多かったこと、他大の画用紙で残り2周が見えたことでそれがラスト周回であることに気づけなかった(ランへの準備が不足してしまった)。最後の最後で後ろの大集団パックに丸飲みされる形となった。そこには岩月と玄武がいた。やられたーと思いながらもちょっと嬉しかった。一緒に漕げたね、岩月!昨年の反省を活かし、縦伸びしたパックの前方で降車した。


<ラン>

T2は地面がぬかるんでいたこと、集団に乗り遅れたくないという理由で靴下の選択肢は捨てた。靴を履くときに攣りかけた。30秒ほどロスしてしまったが、その後巨人化することはなかった。今回、ノンカーボンのEVOSLを使用したこと(と天候)がかなり効いていると感じた。後半の脚への負担が少なくリズムよく刻めた。ただソールのグリップが弱く、ぬかるんだ地面では踏ん張りがきかなかった。


2周目サポートからガルズ6位、総合76位と聞こえた時は耳を疑った。総合が思ったより下だったことに落胆し、最後に吸収されたパックに翔太と創意がいたことに驚いた。残りの時間でできることは1秒を削り出すことしかない。応援に応えつつも1人ずつ着実に抜いていった。


4周目で、です。の爆走にまくられ、ついていくことはできなかったがペースを上げることはできた。ラスト1キロでヘロヘロの玄武を見つけて、一緒に行こうと合図し背中を向けた。この1キロの間でも数人抜くことができたのは今までにない展開だった。色んなところで応援があっていい意味で気を抜くことなく、自分の中では今までで一番の走りを見せられてよかった。



最後の直線ではみんなが手を出してくれたからハイタッチした。予選では下を向いてばかりなので最後くらいは、と思い天を仰いだ。


自分を、チームを熱くさせてくれたインカレには感謝しかない。6年間、インカレを目指し戦い続けた日々が終わった。最後までやり切ったのだ、確かにその満足感はあった。しかし、ゴール後に涙は出なかった。結果としては去年より順位を落としてしまい、得意のスイムも外してしまったことへのやるせなさが心の隅にあった。もう再挑戦はできない、そう思うとやり切ったと言い切るしか自分を納得させることができないのではないかと思ったからだ。ゴール後、みんなで健闘を称え合ったが結果に満足しているメンバーはほとんどいなかった。特に団体にかける思いが人一倍あった岩月や翔太は本当に悔しそうだった。その姿を見て自分に足りなかったものは明確にあると感じた。いつまでもこの気持ちは忘れずにいたい。そして観音寺での挑戦は後輩たちに託したいと思う。



これまで一緒に戦ってきた仲間たちには感謝しかない。


。

03.長年インカレを共にした二人にはこれまでずっとたくさんの刺激をもらっていた。エリートで戦う岡俊、世界でも結果を残す玄武。こんなにすごい同期に囲まれると自分のアイデンティティとは何か考えることは多かった。競技力はずば抜けてないし、後輩たちに何を伝えるのが自分の使命なのか悩んだこともあった。院生になってトライアスロンを最優先にできなくなったとき、全てを諦めそうになったときもあった。けど、この2人がいたから最後のインカレまで駆け抜けることができた。これは紛れもない事実。本当にありがとう。渡良瀬で最終決戦しよう。他の院生組や卒業組も何回も応援に来てくれてありがとう。やっぱり一番声が聞こえたよ。


04.岩月は来年ガルズの顔になると思うけど、もう1年だけ、ガルズのレベルを引き上げてやってほしい。来年は全員集合やで。


05.創意は自分が思ってるよりもっと自分を讃えていい。本当にお疲れ様。シーズンはこれから!?悠とは刺激を与えあう中だったから勝負できなくて残念。ボコボコに負けて今後一生いじられるという最も恐ろしい可能性は回避できたけど。照準は院カレに合わせていこう。紗代ちゃんは来年辺り入賞も狙えるような圧巻のレースをありがとう。


06.幹部1年間本当にお疲れ様。今までにあった試練も苦悩も全てこの日のためにあったんだと分かったかと思う。幹部終了後も少しでもガルズの成長を見守ってあげてほしい。もちろん来年も全員インカレ選手としてね。


07.インカレに出た三人はまず完走した自分をほめよう。その上で伸びしろを見つけていこう。幹部運営はみんなでやることが大事。あと半年は見守るから、自分たちの色を出して頑張って。



自分が見てきた6年という時間の中で、すぐに結果として現れていなくても、着実にレベルアップしてきたことがたくさんあると確信している。自分がかつての先輩に憧れ、本気でインカレに向き合ったように、後輩たちにもその熱が伝播してくれていたらこれ以上に嬉しいことはない。これは組織の新陳代謝とでも言えるのではないだろうか。夏の厳しい練習で目一杯日焼けして剥けた新しい肌は、より一層強く綺麗になっていくものだ。これからのガルズに期待しています。




最後まで読んでいただき、ありがとうございます。インカレは終わってしまいましたが、今シーズンはまだレースに出場するので、ぎりぎりまで足掻いていきます。




ガルズはかもめたち。遠く離れたところへも群れを成して飛んでいく。

 
 
 

コメント


bottom of page