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日本選手権

04の岩月です。日本選手権に出場したのでそのレースレポートになります。

2年前、中山さんが出場された。そのレースをYouTubeのライブ配信と記録速報を家で見ながら応援した。完走した姿はすごかったし、かっこよかった。そして何より感動した。自分も現地まで見に行けばよかったなと思った。

去年、おかしゅんさんが出場された。横浜に遊びに行きがてら応援に行った。インカレもそうだけど日本選手権もまわりの応援がすごく、盛り上がりがほかの大会とは違った。レースを見て改めてレベルの高さを知った。けど、この雰囲気の中でレースをしたい、戦ってみたいと思った。

そして今シーズンは日本選手権完走を目標にした。

5月にさくらおろち湖スプリントトライアスロンに出場した。ここで中四国2位以内に入ることができれば地域ブロック代表として日本選手権出場の権利をゲットすることができる。天草トライアスロンと日程がかぶり、先に天草のほうにエントリーしていたが、その日は大阪城トライアスロンもあって松浦さんがそっちに参加されたので、もしかしたら可能性があるかもと思い、天草のエントリー費が・・・と思いながらさくらおろちのほうに出場した。

結果としては中四国2位だった。また認定記録会でも15級を切っているため日本選手権の地域ブロック代表としての権利を得ることができた。

インカレが終わってからは全体練もなく、強度の高い練習はなかなかできなかったが、それなりの頻度では泳いでいた。

大会当日

天気は雨が降っているのか降っていないか微妙な感じ。谷本さんと同じホテルだったので、一緒にバイクコースの試走にいった。時間もあまりなかったのでコースを1周だけした。前日は雨が降っていたためコースは濡れていてコーナーを曲がるのは怖かった。普段は人や車が多いお台場を交通規制して漕ぐことはとても新鮮だった。

試走が終わり、一度ホテルに戻ってから再び会場に行った。

女子のレースでは気温が16℃、水温が19.6℃でウエットスーツを着ていた。男子もさすがにウエットスーツだと思っていた。しかし、まさかの水温は20.0℃まで上がり、エリートレースでは20.0℃以上からウエットスーツの着用が禁止のため男子はノーウエットだった。自分自身、ウエットスーツを着たほうがまだ戦えると思っていただけにショックだった。試泳は体を冷やしたくなかったのでウエットスーツを着て、持ってきていた広大のミズノのトライスーツで行った。

スタートが近づいてきて、番号順に一人ひとり名前が呼ばれていく。小さい子とハイタッチをしてスタート位置に行く。大きな舞台でこのような入場することができてとても幸せに思った。

<スイム>

スタート直後、周りはみんな自分より速いため、いつものようなバトルは一切なかった。水曜、金曜に泳いだ時は肘が痛く心配だったが、本番は特に気にならなかった。泳いでいる感覚自体は悪くはなかった。第一ブイの手前まではまだ前に人がいる状態だったけど回ったあたりからだんだんと遠くなっていき第二ブイを回った時にはほとんど見えなかった。このままずっと一人で泳ぐことに。1周目の上陸で前の人と確認できたが結構遠かった。このままではバイクにすら乗れないんじゃないかと思った。2周目は少しでも長くバイクに乗りたいという思いですべて出し切るつもりで泳いだ。

<T1・バイク>

スイムが終わり上陸したら応援していた人もみんなバイクを見に行っていてスタート時と比べると砂浜にほとんど人がいなかった。その中でも砂浜やトランジションエリアで応援してくれたGullsの人たちには感謝しています。寒さで、足がつりそうだったが、先頭との差、前との差がわからない状況でどこまでバイクを漕げるのかわからない状況だったので、止まっている場合ではないと思い、とりあえず気合で何とかした。

トランジションエリアにはバイクが一つしかなかった。

飛び乗りをさせてもらえた。コースにも入らせてもらえた。先頭がどこかわからない。

少しでも長く乗るためにビンディングシューズをはかずに裸足で全力で漕いだ。踏んでいる感覚はよかった。すごく走りやすかった。

けれど先頭はやっぱり速かった。奥の折り返しを過ぎて約3キロ乗ったところでラップされた。

レースで初めてLAPされた。初めてゴールラインを超えることができなかった。今の自分の実力では何となく完走は難しく、わかってはいたけれど、谷本さんや松浦さんなどの走っている姿を見て、やっぱりここで走りたかった。今シーズンで一番悔しかった。

出たくても誰でも出場できる大会ではないので出られるだけでもすごいと言ってくださる方もいます。けれど、出場するからには勝負したかった。自分でも戦えること、トライアスロン・競泳出身ではなくても、大学からトライアスロンを始めた人でもこの舞台で戦えることを他大学の選手を含め、たくさんの人に証明したかった。たくさんの人に勇気や感動を与えたかった。

正直、もう少しバイクに乗れると思っていた。3周くらいはできると思っていた。バイクの調子は悪くなかっただけに1周もできないとは思ってもいなかった。

スイム自体、タイムはあまり良いとは言えなかったが、感覚は悪くはなかった。レースを通して何もできなかったというよりかは、想像以上に何もさせてもらえなかった。400TTのタイムだけ見ても5分をみんな当たり前のように切っている。なんなら4分50秒も切っている。一番遅い人でも4分40秒。差があることはわかっていたけれども、もう少し戦えると思っていただけにまだまだここまで大きな差があるのかと実感させられた。先頭と5分半、松浦さんや谷本さんと約3分半、完走までに約2分半の差がある。

この1年、スイムに対して手を抜いたわけではないし、いつも通りやってきた。でも、今のままのやり方ではだめな気がする。もっと上のレベルで戦っていくなら、日本選手権を完走したいならもう一度真剣にスイムと向き合っていく必要があると思う。

応援メッセージを書いてくれた方々、ありがとうございました。(ちなみに04は2人しか書いてくれませんでした)今シーズン3回目で書くことがなかったかもしれませんがとても勇気をもらえました。

また両親をはじめ、車で応援に駆けつけてくれたGullsの方々も本当にありがとうございました。応援の人がたくさんいる中で自分の名前を呼んで応援してくれる応援団が来てくれて本当に力になりました。大西を先頭に撤収がはやかったのは悲しかったですが、最後までたくさんのところで応援してくれて嬉しかったです。あと、荷物も少し持って帰ってくれたのも嬉しかったです。応援に来てくれた人たちに最低でも1周はバイクを乗っているところを見せてあげたかった。見せてあげられず申し訳なかったです。

それ以外にもいろんなところでたくさん応援した下さりありがとうございました。

日本選手権を通して悔しさが大きいですがやっぱり出場してよかったなと思います。去年からあこがれていた舞台で出たくても誰でも出場することができない、男子でも60人しか出られない舞台のスタートラインに立つことができたのはとてもいい経験になりました。そして、トップの人たちとの差を知ることができてよかった。また、中山さん、おかしゅんさんに続いて3年連続でGullsからこの大きな舞台に立ててよかったです。きっと来年はまたGullsの誰かが日本選手権のスタートラインに立ってくれるでしょう。自分もあと2年間のうちにゴールラインを超えられるように頑張っていきます。

今回、中四国ブロック代表として出場したにもかかわらず、完走できずに枠を減らしてしまうかもしれないこと、本当に申し訳なく思っています。同じ中四国ブロック代表として出場し、見事に完走された谷本さんには、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

今シーズン、全部で9レースに出場しました。

しかし、トライアスロンでは去年ほどいい結果を残すことができませんでした。

その中でも、この1年間、このレースだけはいいレースをすることを目標に頑張ってきました。

けれど、正直、ここまで何もさせてもらえないとは思ってもいなかったので、まあまあ心が折れました。

それでも今シーズンはまだデュアスロンの日本選手権が残っています。もし来年も日本選手権に出るなら、ここでクオリファイのポイントを稼ぐ重要な大会です。とりあえず、ラストの一戦はいいレースができるように準備していきます。


 
 
 

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