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激動のインカレ予選振り返り

ここ二週間の不幸を振り返っていきます。

 パソコンの画面にひびが入る

 4月に買ったスマホの液晶が割れ、スクリーンが点滅する「バリフォン」に次ぐ新機種「ピカフォン」仕様に

 スマホの音量ボタンを突如紛失

 FTPテスト中にZwiftスマホが強制終了(2回目)

 小学校から使っていた福井恐竜博物館のお皿が割れる

 高校から使っていたご飯茶碗が割れる

 メガネのフレームがぽっきり割れる

 お玉の先端が持ち手と分離し、カレーの中に沈む

 突如原因不明の歯痛に見舞われる

 一週間前にウエットスーツの胸の部分と腰の部分が破れる

 三本ローラーで落車しホイールのスポークが綺麗に折れる

などなど。

 

これ以外にも多くの小不幸に見舞われた吉村少年ですが、さすがにここまで不幸だとインカレ予選は幸運があるんじゃないかと思っていた

そんな頃が僕にもありました。

現実はそううまくはいかないものですね。

以下レースレポートです。HPに書けないような小言もたくさん盛り込んでいるので、長いですが暇つぶしになれば幸いです。

レース前

松浦さんに貴重なアドバイスをいただきました。ありがとうございます。

ドドド緊張で眠れない日が続き、出発日の睡眠時間は合計1時間ほどに。。。。ですが頭はかなりさえていました。

ハイエースを運転すると疲れるので、あえて疲れさせる作戦を取り長めに運転しました。あまり疲れなかったのがん~というところ。

ホテルにつくや否や大雨でデュアスロン化がささやかれ、メンタル半死。

寝るときは余計なことを考えないよう時代劇をラジオ代わりに睡眠。クライマックスシーンのため内容がめちゃくちゃ気になる事案が発生。

刀と断末魔の声を聴きながら就寝。

作戦としては成功し、8:30消灯、9:00?睡眠。

レース当日前

すっきり起きられた。眠れたのが久々だったのでテンションがあがりました。

会場到着や否やデュアスロン化が発表され、樋口とともにわめき合いました。

雨が本当にひどく、ふるえが止まらず長時間ハイエースで引きこもっていました。身体を冷やさなかったのは良かったと思います。

橋本さん、「体冷やすなよ」のアドバイスありがとうございます。

尿意が酷く、10分に1回はトイレに立ちました。

少し不安だったので、ハイエース内で平野さん、樋口、奥田と話しました。レース前にいろいろ話しかけてしまってすみません。

トイレに行くタイミングで、福岡トライアスロンで知り合った九大の同期選手と会い、いろいろ話しました。

これによりかなり気が楽になりました。ありがとう五百蔵君。

このタイミングで体が火照り、やっとスイッチオン。行ける。いや、行く。

そんなことを考えている最中、バイクコースの大幅短縮を知りました。正直唖然でしたが、やることをやるしかないと振り切れるほどのメンタルは整ってました。

その後九州東海ブロックの試合が始まり、ウソみたいな水しぶきを上げてランをする選手たちに衝撃を受けました。

福トラで関わった同期の選手たちの姿を見、応援し、ヒートアップ🔥

アップに行き、身体の軽さに気づくも(絞ったおかげもあり)、呼吸が苦しいことに気づきました。おそらく連日の寝不足のせいです。。

その後すぐ、カーフマンで知り合った明治の同期と偶然出会い、応援してもらいかなり気合が入りました。

見てくれてないと思うけど、本当にありがとう。いつもストラバの更新には刺激もらってるよ!

そして出発直前、レース後の九大勢とすれ違い、応援の言葉を頂く。渡守君、ありがとう🔥

また、レース前にお声をかけてくださった尭さん、美和さん、芽衣さん、ありがとうございました。不安がほぐれ、モチベーションになりました。q1

結果 中四国12位(ボーダー:10位)

1st run 18:25(15)

bike 14:48(12)

2nd run 9:41(14)

total 42:54 (12)

1st run

大混雑。スタート地点にすでに水たまりができており、さっそく全身どぼどぼに。

スタート前の緊張感に飲まれることもなく、やるか~やるぞ~~という気持ちでした。

開始の号砲が鳴った後、いきなりペースが3分10ほどとなり、やばい、これじゃカーフマンの二の舞だと思い、かなりゆるめることを意識するも時すでに遅し。

というか水たまりが本ッッ当にやばい。しっかり踏み込んで蹴らないと沈む。いつも以上に足を上げて走ることを意識して走りましたが、1㎞も経たないうちにGullsだけでなく

多くの選手に離される結果になりました。この時点でGulls14位。絶対に垂れてくるだろうと思いながら、心のどこかでは「これはもうだめだなぁ」と思っていたことを覚えています。

闘う前から負けるな吉村!!

奥の折り返しでは、Gullsとすれ違うたびに本気の表情に焦りのような、誇りのような感情を覚えました。

できるだけ楽なフォームで行こうと思い、ずっとフォームを意識していましたが、跳ね上がる寝不足心拍には耐えられず、後半は垂れました。

結局2周目に行く地点ではもう心肺を使い果たし、何も考えられなくなるレベルで疲労していました。かろうじて5人くらいは抜かせました。

うまく後ろについて歩幅を合わせることを意識、実践しましたが、水のせいでほぼ変わりませんでした。いつもならもっと楽なのに。

結局5㎞ではもう心も脚もぼろぼろ。

いつか宗平さんがおっしゃっていた、「練習以上のことはレースでできない」を噛みしめながらトランジへ。

平均心拍は90%以上が190以上。こんな心拍上がりすぎだし、そもそもこのゾーンを鍛える練習なんてしてない。

transit1

1st runでオールアウト気味の吉村選手は、バイク搬入のときに考えたプランを覚えているはずもなく、バイク背部からトランジへ行き、結局バーをくぐることに。

異常な心拍の中、かなり練習を積んだヘルメット装着もうまくいかず、飛び乗りもうまくいかずでバイクへ。

Bike

一言で言うと、もう混沌。

1㎝くらいの水位(道路上←ホントです。)、前の人の水はね、自分を追い抜く人への配慮でもうドラフティング距離とか考えてる余裕がない。

とりあえず往路は向かい風のため伏せ下ハンで攻め、復路は追い風のため下ハンかブラケットポジションで行きました。

カーブが砂利と水たまりでもう本当に怖すぎました。リムなのでなかなか止まらないし。。

二か所でガルズの応援を聞きました。ふがいない姿見せてるなぁと思うほどの余裕はありました。

結局、一定パワーの長時間巡行が得意な僕の強みが活かされるはずもなく、9㎞、20分ほどのバイクラップはあっけなく終了しました。

2ndランのことを考えると少し気持ち悪くなりました。総じて環境にあった進路選択、ポジション選択、漕ぎ方選択ができたような気がしますが、もうわかりません。

そんな道で練習とかしたことないよ。。

レース中、近畿大の選手に立ち上がりで抜かれ、平地で抜き返しを2周くらい繰り返しました。

なんかいろいろとすみません。個人的にめちゃくちゃ刺激になりました。ありがとうございます。

平均心拍は200(おそらく雨のため計測ミス?)、

transit2

へとへとになりながらトランジへ。またしてもバイク搬入向きを間違え、再びバーをくぐってシューズを履き、出発。

2ndrun

ここまできつい2.5km、ランニングは初めてでした。終始吐きそうになりながら、横隔膜をけいれんさせながら走っていました。

ここまで息が吸えず、肺が苦しくなったのは初めてでした。途中、沿道マネさんから中四国順位が聞こえなくなり、だめか…と思いました。

インカレダメか。。と思いながらも、他選手のペナルティ、落車の可能性もあるため、1秒でもタイムを詰める走りをしました。フォームは死ぬほど見苦しかったと思います。

折り返し、先頭付近を走られるGullsの先輩方、実力が近い選手を見ると、僕も頑張らないと、という気持ちになりました。でも身体はもう動かない。。

この辺りで脚を引きずって走っている奥田を抜かしました。ランがめちゃくちゃ伸びててびっくりしました。ペース走で一緒のタイムとは思えない走りでした。すごいぞおくだーん。

折り返し地点で雨が酷くなり、左のコンタクトが外れかけずっとウィンク状態で走る羽目になりました。余計にきつい。けど直す余裕はもっとない。

本当に未知のきつさの中、何とか足掻きました。

2ndrunでは僕の強みが活きたのか、10人弱抜かせました。

ゴール後は倒れました。心身が限界で、息ができないほどでした。悔しさはなく、だろうな、と思ってしまったことをよく覚えています。

レース後はGulls拠点とは逆方向にぼけーーーっと歩いていました。

マネさん方や平野さんとなにか話した気がするのですが、ここだけ何も覚えていません。

ここでも平均心拍は192のZone5。40分Zone5が続いている。もうドMを三つくらい超えてドQの所業。

さて、ここで反省を。

僕は三種目連続した長時間の集中力、ペース維持が強みの選手です。

バイクで言えば、脚質はルーラー寄り、ランで言えば、どれだけ疲労があってもペース走のスピードを維持できます。スイムも同ペースで1500m泳げます。

ですが、裏を返せばスイムバイクラン単体ではただただ弱いだけの選手、これに尽きます。レース後初めて、僕全然ダメじゃん、インカレに臨む実力も気概も何もないじゃん。と気づきました。なんと今更。本当に間抜けなものです。

全てはインカレ、カーフマンでお見掛けした憧れの選手のように、インカレの舞台を颯爽と駆け抜けたい!

そう思った僕は、「インカレ走破」を年間目標に掲げ、幹部始動後はインカレ完走に必要なことを必死に考え、それだけに的を絞り練習してきました。

良いパックを掴むためのスイム力、ラップされないバイク力。これを鍛えるべく、スイム>>>バイク>>ランで取り組んできました。(ランはシンスプリントになりがちなのでほぼ全体練+小ジョグのみに振り切りました。)

ですが今回のレースはこれが全て裏目に出ました。非情にもラン>>>バイク(>スイム)となり、全く予測できないレースとなりました。

インカレ予選を突破しなければインカレには出れない。こんな単純なことに、情けないですが僕は盲目でした。

さすがに今回はイレギュラーがやや過ぎましたが、インカレに出るのであればまずは予選突破、予選突破するには総合力、基礎力だなと痛感しました。

そもそも種目単体で走れないなら、種目連続しても走れないじゃん。なぜ気づかなかったんでしょうか。

今までの努力は何だったんだ…という気分ですが、まぁ公式のルールである以上、言っても仕方のないことです。

レース後には「お前の今の実力ではインカレでも完走できないよ」とレースの神様的な人に言われてる気分でした。

こんなことを思ってることも、思ったことを認めていることからも、総じてインカレを目指す選手としては甘い考えで競技をしていたなと思います。

確かに僕のランやバイクの練習量からして、もしインカレに出られていたとしたら、他のインカレ選手に失礼だよなぁ、とも思う所です。

「デュアスロンの時点でもうだめだな」と考えながらも「絶対に勝つ」

「実力的に考えて勝てない」と分かっていた上で「逆に勝算はある」

など、ちぐはぐでまとまらない考えの中臨んだ(でしまった)レースでした。

そんな、どうしようもない感情のせいで僕は「敗退け」ました。

心技体整って始めて、レースには勝てるんだなと思いました。

ですが、5kmベストが出たり、2ndランで本当に出しきれたりなど、今の僕が出せる全てをもってレースできました。

120%以上の力を出し切れました。こんな経験は本当に初めてです。

いまこの文章を書いている10日夜も、いっそ清々しい気分です。

「形式がトライアスロンなら勝てた」というくだらない可能性レベルの思考も少なからずはあるのかもしれません。

ですが、僕は「負け」、「インカレ走破」の夢が破れたという事実は変わりません。

こうして書いてみると、やっぱり悔しくて仕方がありません。

でも、樋口は僕と全く同じ条件で闘い、予選突破を決めました。

樋口、最強のランだったよ。本当にすごいぞ。

圧倒的な練習を積んだ最終兵器副島、幹部のことに関して今更もう何も言わないけど、インカレ頑張れよ。

やはりガルズの陸種目は強かった。逆に考えれば、デュアスロンが弱点の僕にとっては非常にありがたい環境なので、

練習を積んでいこうと思います。とりあえずこれからはラン寄りのバイクを強化し、デュアスリート化を目指します。

2か月ほど本気で考え、本気で打ち込んだスイムは、広大プール換算でEプラス→Cコース相当まで持ってこられました。

スイムでできたんだから、バイクランでもできるはず。めざすはガルズ上位、そして苦い思い出の残るカーフマン東海エリート完走。

これを目指して今後は頑張っていきます。もちろんスイムも忘れず。

というかその前に、インカレの夢も今年は断たれてしまったので、まずは0に立ち返って全てを見直していきます。

実は今からワクワクしてきています。この1年でどこまで伸ばせるだろう。

玉麻さんのお言葉をお借りするのであれば「どれだけ狂えるだろう」。

トライアスロンをやっていて、レース中も練習中も、格上喰いほど楽しいものはないですよね。まぁ自分自身の変化が一番わくわくしますが(笑)

よしおのさらなる成長にご期待ください。見ててください。

長々と書きました。ここまで読んでくださりありがとうございます。

この場をお借りして謝辞を申し上げます。

サポートのみなさん、大雨の寒い中、本当にありがとうございました。

ふがいない姿をお見せしてしまってすみません。

また、OB、OGの皆さん、来てくださりありがとうございます。みなさんのお姿はとても励みになりました。

また、沿道のみなさん、声をかけてくださりありがとうございました。広大や僕の名前を呼んで応援してくださったことで350%頑張れました。

応援してくださった皆さんのおかげで、きつすぎるラン中、何度も足を止めそうになったとき、ぎりぎりで踏ん張れました。

そして04(と浜野)、これがレースです。全国大会を懸けた予選です。形式は違ったけどね。

どうだった?どう思った?なにか変化があれば嬉しいです。闘った甲斐があります。

最後になりますが、インカレが決まった10名の選手の皆さん、本当におめでとうございます。

バイクパートとして、みなさんの実力を底上げするメニューを考えてまいりますので、幹部終了までどうぞよろしくお願いいたします。

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