西日本インカレレースレポート(渡部)
- 29Gulls
- 6月9日
- 読了時間: 7分
こんにちは。05の渡部です。
先日参加した西日本インカレのレースレポートになります。
・西日本インカレまで
昨年、パンクでDNFしたとき「来年こそはインカレに行く。」と意気込んだ。留学もあったが、必ずシーズンには日本に戻ってこられるようにしていた。佐賀国スポが決まったため10、11、12月に行こうと思っていたものを1,2,3月に動かした。昨年の夏までの練習はかなり充実していたと思う。特にバイクに乗る時間が増え、実力を伸ばせていたように感じる。国スポは9月の高強度練不足によりランで大失速してしまったが、渡良瀬のスプリントではレースをまとめることができた。しかし、11、12月は留学の準備や就活イベントへの参加、インターンなどで練習に参加できない日も少しあり、練習に参加してもどこかこなすだけの練習になってしまっていたように感じる。留学期間中はスイムとバイクの練習は難しく、ランだけの練習になったが初めて行く海外での生活や会社でのインターンなどで思うように練習ができないこともあった。全体のlineグループに上がる練習の記録を見るとなんだか悔しい気持ちになった。帰国後の最初のスイムで知っていたが絶望した。体が思うように動かず上手く泳げない感覚で国スポ予選、インカレ予選がとても不安になった。バイクも登りに入るときつくて失速し、体重が3、4キロ増えてしまったことによりスピードが出なくなってしまっていた。スイムは4,5月でましな状態になっていたと思うし、バイクの感触も良かった。ランは少し不安があったが、スピードは出なくても耐えることはできるだろうと思っていた。西日本インカレの2週間前のさくらおろちスプリントでスイムはまずまずで終え、バイクでは長い時間引いてもらい、ランはまあ耐えたかなという内容で運よく国スポも決められたので、良いレースだった。と思っていたがレース後1週間くらいしてもふくらはぎのハリがとれず病院に行ったら、軽い肉離れしていると言われた。この4,5月で冬の積み上げがない状態でレースに向けて準備をしていて体はかなりの負荷をかけていたのだと思った。レース1週間前からほぼ毎日病院へ行き針治療などをしてもらって、状態はかなり良くなっていた。ただ、レースに向けた刺激入れなどはできなかった。実力、状態的にも自分はボーダー下に位置していると考えてしまっていた。ただ、レースでは何が起きるかわからないし、06には絶対に負けられないと思っていた。
・前日
因島に到着後試走をした。風はあまりなかった。少しだけ蒸し暑さを感じた。ランの試走中やっぱり坂がきついなと思った。明日はここを走る。走れたら気持ちいいよねと橋本さんと話した。九大の同期も来ていて話した。久しぶりでとても楽しかった。試走を終え受付に向かった。受付のところで明日の意気込みを聞かれ、「インカレに出るために留学を終え帰ってきました。」と言った。嘘ではないが、かなり大きく出たなと自分でも思った。開会式は3年連続眠気に耐えられず目が覚めたら太鼓の人たちが上裸になっていた。夜ご飯はやよい軒に行った。満足度が高かった。お湯につかってR-1のヨーグルトを食べて、ヤクルト1000を飲んで22:00過ぎくらいに寝た。
・当日
あさイチで奥島さんにふくらはぎを中心に調子を見てもらい、整えてもらってから会場に向かった。6時過ぎくらいには会場に着いたが、自分のレースは12:30からなので女子のレースで紗代の応援をしながらゆっくりしていた。自分のレースが近づくにつれて緊張してきた。楽しみと不安が混じった不思議な感じだった。アップはチューブと脇押し、ランのトレーニング、軽いダッシュを数本してスタート場所に向かった。
・スイム26分8秒
スタートは1番内側の前から2列目からスタートした。バトルは全くなかった。不安になるくらい。スタート直後隣にいた岡俊さんがだんだんと集団について外側にそれていく。自分は真っすぐ泳いでいると思っていたので最短で行こうと一人で泳いだ。これがだめだった。集団のスピードは上がっていき、隣は高速で進んでいるのに自分は進んでおらずかなり焦った。途中さくらおろちスプリントで一緒だった大体の高見と一緒だったのでここについていかなければ終わると思ってしがみついた。ブイ周りで単独なのに詰まったり凡ミスで前から離されて急いで追いつくみたいなことをしていたので、息が上がり何回も吐きそうになってしまった。ですの後ろでスイムアップトランジに入るときにたかひろと創意が出ていくのが見えた。
・バイク1時間4分15秒
T1で脚が攣りそうになったり砂浜を走っているとき吐きそうになったりで漕ぎ出しで鬼きつかった。寒さか何かわからないけど鼻水を止める機能が完全停止し終始鼻水垂れ流していた。全然踏めず回していたら、後からバイクに入った高見とですに一瞬でぶち抜かれてしまった。そこからはひたすら漕いだだけだったが、余裕でドラった。すれ違う人ほとんどあり得ない車間距離で走行していたので、こんな速度じゃ追いつけないと思い近くの人と抜きつ抜かれつで途中メンバー交代もしながら前に進んでいった。周辺にいたのは2~4くらいだった。ペダルを回している感覚は良く心拍もあまりきつくなかったが、ランのことを想像すると踏めなかった。ボーダーはかなりの集団で漕いでいたらしくかなり離されてしまった。
・ラン37分37秒
バイクに入るときに大西さんが「いつも通りに。」と声をかけてくれたので落ちついて走り始めた。脚が攣りそうな気配はあまりなかった。ボーダーまで3分と彩乃さんに告げられて、これは上げていかなきゃだめだと思いペースを上げた。何度もおえってなった。はっさく屋の登りだけは頑張らず後は頑張る戦法で挑んだ。下りで思うほどスピードは上げられなかったが、1周目はまずまず走れた。2周目の入りで彩乃さんに「ボーダーまであと2分、諦めるな。」と言われ涙が出た。思うようにいかないレースでも応援してくれている人がいるなら力の限りレースをしようと思った。まだ、何があるかわからないから絶対にあきらめなかった。それでも届かず、中四国12位でフィニッシュ。
・レースの感想
「自分の力は出し切った。それでもインカレに出場できない。」この事実がゴールする直前にこみ上げてきて、初めてゴールする瞬間に嬉しさがなかった。そして、レース、特にランが一瞬のように感じた。レース中では後輩、先輩、OBOGさん両親や他大の人がたくさん応援してくれた。「インカレ、諦めるな。」「走れてますよ。ファイト。」「創平、頑張れ。」思い出しただけでも感情が揺さぶられるような熱い応援がどれだけ力になったか。これほどに応援で頑張ることができるのかと思い知らされたレースだった。自分のレースで精一杯で答えることはできなかったけど。全て聞こえていた。この応援に応えられるようなかっこいい選手になりたいと思った。
最後に
05のみんなが6位入賞で表彰台に上がっている姿を見ると自分の実力不足を感じつつも同期のこれまでの頑張りを称えたくなったよ。本当に強くてかっこいい同期に恵まれたと思った。自分はみんなと同じステージに立つことはできないけど、戦う気持ちが05の強さなので絶対に食らいついていくよ。そして必ずリベンジさせて。
残されたチャンスは1回。幹部終了後は引退も考えていたけど、これじゃ終われないのでもう一回チャレンジします。そのためにまずは今シーズンの残されたレースで結果を残し、就活に本気で取り組み内定もらって、来年のインカレ予選に向けて練習します。あのタイミングで留学やらキャリアのことやらに取り組んだことを少し後悔したこともあったけど、それを良かったと思えるように。
文武両道でスーパーマンしかいない先輩、生意気だけど強い後輩、そして最高の同期とまたレースができるように精進します。
レースに出た選手、サポートや応援をしてくださった方々、本当にありがとうございました。
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